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2010年9月14日

2010年9月14日 (火)

盆棚:いとしきもの

2010/9/14

雑草句録:盆棚

■ちがや刈り盆棚作り一服す

ちがやは刈って、乾燥し、縄になうという一連の工程がある。できあがったチガヤの縄を盆棚に飾る。田んぼの畦にはチガヤが生える場所を確保している。こんな手間をかけて何故盆棚を毎年作っているのか自問する時もある。

しかし、こんな事を父に代わり十数年続けていると何となく先人達の気持ちに通じるような気がするようにもなる。先人を偲ぶには身の回りの物だけで十分ではないか、先人も贅沢は望まない、それよりも先祖の事を忘れないでくれと訴えてくるように感じる。お盆を迎え送るという行為は、先人との対話を可能にしてくれる良い機会ではあると思う。

追記:まだ日中は暑いが、薄着のままだと体温が下がり早朝目が覚める。季節は確実に動いている。書きためておいたブログ原稿も季節に合わなくなる。外では盛んにコウロギ等の秋の虫が鳴いている。耳鳴りも消えてしまいそうである。そこで一句。

■耳鳴りも消え入る程の秋の虫

目を閉じ耳を澄ませてしばし虫の声に聞き入るが、その全体的な印象を唯一つの句にすることは不可能に近い。かつて虫の声を右脳で聞くか左脳で聞くかという事が話題になった。こんな事を思い出すと、虫の声は既に背景になっていた。

それと同時にパソコンのファンの回転音が気になりだした。8bitのゲームマイコン時代はCPUの動作周波数も低くファンは付いていなかったと思う。16bitの自作パソコンの時はCPUと一緒にファンを買った記憶がある。それ以来パソコン・CPUは動作周波数を上げて発熱させて使う事が前提になってしまった。ファンは付けるのが当たり前。しかし、消費電力から考えると勿体ないのも確か。

半導体の高集積化と設計思想の変更でファンレスパソコンは十分可能であると思うが、メーカーは下手な作戦で墓穴を掘るまいとしているように思われる。結局、時流に乗り遅れないという消極的な作戦しかとれないのが実状のようだ。既に今日のパソコン価格は8bitパソコンの普及期以降の価格帯に入っている。そんな流れを漠然と見ていると、「パソコンはなくなるの?」という予感がひらめく。

そう言えば、ソニーの「○○はなくなるの?」と言う、かつてのショッキングな宣伝が連想された。調べてみると○○はベータマックスであった。

以下ソニーのホームページ(SonyHistory)の一節:「 そんな折、1984年1月25日から4日連続で主要新聞に出されたソニーの広告は、目を引いた。「ベータマックスはなくなるの?」「ベータマックスを買うと損するの?」「ベータマックスはこれからどうなるの?」とネガティブな問いかけで畳みかけ、最終日に「ますます面白くなるベータマックス!」と締めくくったこの広告手段の奇抜さに、世間はびっくりした。ベータ方式の劣勢を報じるマスコミ、そしてベータファンの抱く不安に対するソニー独特の応じ方であった。」

ソニーのホームページで、『「Sony History」は、1945年から1996年までのソニーのあゆみを物語にした、創立50周年記念誌「源流」(1996年8月発行)を要約したものです。」』と述べている。この期間は自分が生きてきた期間と重なり、社会、企業、個人の歴史を振り返る良い区切りになると思う。

幾多の時を経て、ソニー自身が当時の歴史を語れる時代が来たようだ。やはり、時を経る事により評価も歴史も事実として落ち着くのであろう。このような作業は時には企業にとって厳しい事かもしれないが、それを伝え生かすという意欲と体力があるという証でもあろう。やはり、企業は企業なりに、個人は個人なりに歴史や体験を次の世代に伝える事は意義があると思う。SonyHistoryは機会を見つけてもう一度読んで見たい。

流れが途切れたが、携帯機器が高機能化すると大体それで間に合ってしまうのでパソコン離れも進む。ふと、自分の現用パソコンが10年ほど前のデスクトップ型。現在のノートパソコンは既にファンレスなのか。ともかく、安くなったパソコンからファンを取ればコストダウンになる。消費電力も下がる。しかし、寿命も延びて買い換えは進まなくなる...。

そう言えば、かつてはパソコン雑誌を時々買ったが、今は書店で立ち読みもしなくなった。昔の話ばかりで老化の始まりと言われ兼ねない。でも、十年後を予想するためには、十年以上前の事もレビューする必要があると思う。ようやく薄明るくなり鳥が鳴き始めた。またしばらく時間がたった。もう鳥の声は聞こえない。

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    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
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    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)