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2011年3月22日

2011年3月22日 (火)

かみつけ女流歌人 雅:小夜しぐれ

2011/3/22
雨の中を墓参した。福島原発の放射能がきにかかる。

昨日の天気

TAVE= 9.2
TMAX= 14.3
TMIN= 6.4
DIFF= 7.9
WMAX= 4
SUNS= 0
RAIN= 12

身辺雑記:石油と電気に呪縛された文明

停電の無い日がが3日も続くとホッとする。祖母の話によると、電灯が自宅に点灯した時、当時小さな子供だった父がぱっとついたぱっとついたと喜んではしゃいだとの事だ。その話から推定すると電灯が農家にまで普及したのは大正10年代ころかもしれない。当時の電気の用途はほとんど電灯だけだったのではないかと思う。丁度この頃、松下幸之助が二股ソケットを考案したようだ。当時電気料は電力計は多分無かったので、電灯の数等で決められた定額料金だったのだろう。電球の代わりに二股ソケットを付ければ二倍の電気が使えたのか。ともかく、電灯以外に電気を使う手段を二股ソケットが提供してくれたのは事実のようだ。戦時中は物資の欠乏時代。終戦直後は生活が安定すると電力の用途は広がった。終戦直後は米麦の脱穀は足踏み脱穀機を使った。これは各農家にあったようだ。その後動力脱穀機が導入された。モーターや脱穀機が高価なので最初は共同購入・共同利用であったようだ。風呂も一時共同風呂というのがあった。最近聞いた話では、風呂を沸かすのは電熱器という事であった。電気料はどうだったのか定かではないが月極だったかもしれない。受電はどうするかという点では導線をかぎ型に曲げて引っかけたようだ。これはスイッチを省略した暫定的な処置だったかもしれない。電気は動力、熱源等で使われるようになる。その後は真空管ラジオ等の電子機器も普及してくる。更にその後は、電子化が進み今日の電気万能時代を迎えた。オール電化もここ数年多く普及してきた。電気を使う立場では原子力発電まで気にする必要もなかったが、いざ原発事故の危険性を知ってしまうとその末が恐ろしい。

電気の良いところは発電部と負荷部を切り離し導線で結べば、瞬時にエネルギーを送れて、負荷を多数設置できる点だろう。欠点は電気エネルギーを簡単に貯蔵するのが非常に困難なことと導線が切れればエネルギーは電送できないこと。発電機が止まっても、導線が切れても電気設備は単なる箱になってしまう。今回の原発事故もこの電気の利点の裏返しの欠点が現れた。更に原子力発電はその燃料部を非常に制御しにくいウランやプルトニウムという核物質に頼っている。ウランやプルトニウムという核物質を安定に保つ為にも冷却装置等が必要になる。その冷却装置等も電気で動いている。

原子力発電を安全・安定に稼働させるためには核反応の監視と制御とその機能が働かなくなった時のバックアップが不可欠になる。安定に電力を供給するためには需要1に対して能力が1の発電機2台を50%の能力で動作させて、万一の事故の時能力を100%まで上げるような方式にすれば停電のリスクは相当低減するだろう。しかし、贅沢な使い方という見方もあるだろう。万一の事故の場合のバックアップシステムについては、常時使わないシステムに対してどれだけのコストをかけるかという問題になるのかも知れないが、何重かの安全対策がとられていたのだろうか。ハード的な対策は当然として、緊急事態に短時間で適切な処置をするという現場で作業する人間の教育・訓練等のソフト面の対策は必要十分だったのか。

原子力発電の場合、原子炉が停止しても、再度原子炉が稼働状態になる再臨界という危険が付きまとう。これを阻止するのがバックアップシステム体制なのだが、今回の原発事故でこのようなリスク低減対策の説明がほとんどされていないように感じる。また、臨界というJCOで起きた臨界事故の教訓もほとんど報道されていない。東京電力福島第一原子力発電の1~3号機事故の危険度がレベル5と評価されているが、現実の方が遙かに進んだ後になし崩し的にレベルが変更されただけのようで、このレベルには近隣住民だけでなく多くの人々が不安を持っていると思う。

東京電力の原発事故で計画停電という計画的でない停電が4月末まで続くと報道されている。この「4月末まで」に具体的な裏付けがあるのかまだ納得できる資料を見ていない。事故を起こした原発の早期稼働は絶望的だろう。夏期はエアコン等で電力需要が年間のピークを迎えるだろう。極めて原始的だが、夏の暑さをエアコンでなく、ゴーヤやヘチマで日照を遮る緑のカーテンで乗り切るのも良いだろう。東北関東大震災で被災地以外でもガソリンや灯油の不足が際立った。石油文明も地球温暖化というもう一つの世界的大異変の要因を日々積み増している。あれもない、これもないという情報があらゆる所に飛び交った。こんな状態で持続可能な社会は本当に可能なのか。

以下本題。

かみつけ女流歌人 雅:小夜しぐれ

歌題=小夜しぐれ :

■音も無く 心を濡らす 小夜しぐれ 世をへだてたる 人に逢うふべく 12 飯塚 アヤ

死別した夫や息子、親族等の事を詠った歌の総まとめのような一首で無常観の中にも一筋の希望をみる。

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  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)