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2012年1月8日

2012年1月 8日 (日)

半端道楽:異身同体の不思議

2012/1/8
昨日は晴れ。午前中は宅内。午後畑に出たが土が凍結していた部分もあった。午後ミカンを収穫。1作業。ミカンは収穫が遅れると果実の水分を失いスカスカになる。そのスカスカが多い。12月中前後の収穫が適期かもしれない。2010年の実生夏みかんは豊作だったが今年は2011年は裏年となり数が激減。果実の水分も親(樹体)からの貰い物。乾燥で水分不足になると親が果実の水分を引き上げてしまうのか。裏作は親株の充電期間。果樹の出来映えも生理的に考えると納得できる。植物が自分で出来ない所を人間が手伝ってやるのが農業の極意のようだ。

2012/1/7の天気

TAVE= 3.4
TMAX= 8.1 最高気温(℃)  8.4  13:00
TMIN= 0.5 最低気温(℃)  0.2  23:45
DIFF= 7.6
WMAX= 6.3 最大瞬間風速(m/s)
SUNS= 8.9
RAIN= 0

半端道楽:異身同体の不思議

辞書を引くと「一心同体」という言葉は出てくる。この世の中、動物も植物も個体が基本的な生存形態だ。従って物理的に「一心同体」は難しい筈だ。「一心同体」とはバーチャルな精神的な概念だろう。従って「一心同体」が叫ばれるのは、組織が分裂するのを結束させようと言う時などだろう。所が、植物の接木は「異身同体」のようにも見える。台木品種(rootstock)と穂木品種(scion)が同居して生きている。台木品種(rootstock)と穂木品種(scion)の接合面をその両方の品種が生存できるようにするのが接木技術。その接合面では台木品種と穂木品種の細胞が「キメラ」になっているとの事だ。植物の接木技術は台木品種と穂木品種の良い点を利用しようとするものだ。WEB情報を見ていたら、たまたま以下の記事に出会った。『世界初「キメラ」猿』が誕生したようだ。動物で、このような有史以来存在したことのない新しい品種が生み出された。『キメラ」猿』ができるなら『キメラ」人間』も出来そうだ。新年早々の話題だが複雑な心境だ。

YOMIURI ONLINEは、「世界初「キメラ」猿…遺伝的に異なる細胞混在;url=http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120106-OYT1T00277.htm?from=main8(2012年1月6日10時43分)」というタイトルで、「 【ワシントン=山田哲朗】遺伝的に異なる2種類以上の細胞がモザイク状に入りまじった「キメラ」のアカゲザルを作ることに米オレゴン健康科学大学が世界で初めて成功した。 米科学誌「セル」電子版で5日、発表した。 同大の立花真仁研究員らは、人工授精で作った複数の胚(受精卵)を凝集させたうえで母胎に戻したところ、健康な子ザル3匹が生まれた。全身が、3~6種類の胚に由来することを確認。本来、別々に生まれる「兄弟」の遺伝子が混じっていることを意味する。うち1匹は、最大6種の胚が混合していることから、日本語で「ロク」と命名した。 マウスではすでに、胚性幹細胞(ES細胞)からキメラ個体を作ることは一般的。黒い毛のマウスと白い毛のマウスを使ってキメラを作ると、子供は白黒のまだらになる。しかし、サルではこの方法は通用せず、ES細胞より早い段階の「4細胞期」と呼ばれる胚を使う必要があった。」と報じた。

毎日jpは、「声の低い男性は精子数が少ない?;url=http://mainichi.jp/select/science/nationalgeo/archive/2012/01/06/ngeo20120106001.html(2012年01月06日)」というタイトルで、「男性の深みのある声は女性にとって魅力的に響くが、声の低い男性は精子の数が少ない傾向にあるという。
 従来の研究で、女性は突き出た顎(あご)、豊富な筋肉量、低い声などの男性的な特徴を好む場合が多いとわかっている。これらの特徴は質の高い配偶者の証だと考えられてきた。例えば、男らしい方が精子数が多いという説もある。 だが、新たな研究では、低い声が女性にとって魅力的である一方、その男性は精液中の精子濃度が低い傾向にあると判明した。進化の過程で女性にとって魅力的になるために多くのエネルギーを投資した男性は、精子数などに不足が生じる可能性があるという。」と報じた。「今回の研究は「PLoS ONE」誌に2011年12月21日付けで発表された。」そうだ。

毎日jpの記事は常識の盲点を示しているようで興味がある。生物は子孫を残すために進化上色々な工夫をしてきたようだが、この記事はどう解釈すべきか。どうもこれが科学的に完全に実証できたかという問題と話題先行でたまたまそういう傾向があったという事に過ぎないのか。どうも風が吹けば桶屋が儲かるという論理に近いようだ。ある一つの事象が真実でも、その事象だけを根拠に全ての場合にその判断を適用すべきではないというのが自明な科学的な真理でもある。

Googleでキーワード「PLoS ONE LEE SIMMONS 2011 DEC 21」で検索:url=http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0029271に「Low Pitched Voices Are Perceived as Masculine and Attractive but Do They Predict Semen Quality in Men?」がヒット。Total Article Views: 2117。

上記記事には相関データも含まれているが、その相関係数は?そもそも音声の魅力を数値化する精度はどうなのか。

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    刃物という視点で多くの事例が取り上げられている。刃のある道具の理解にも役立つ。類書が少なく貴重な一冊。「すべり変形が切断の原理」という考え方で説明している。
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  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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    POST IT :ブログ画面への張り紙に使える。
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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)