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2012年7月5日

2012年7月 5日 (木)

科学ニュースに独り言:新しく発見された素粒子はヒッグス粒子かそれとも別物なのか

2012年7月5日木曜日
昨日は晴れ。真夏日となった。朝方は定例の仕事。昼頃パイプハウス下の気温は34℃。炎天下の仕事はあきらめて、宿題のネコの修理をする。バルブを交換しても空気が抜けたのでパンクと判断。チューブのゴムが部分的に劣化して空気漏れがあった。パッチとゴム糊で修理。何とかOK。取手は黄色のテープを追加して巻いた。この一輪車は2台目のモノだが現役復帰できた。車台の下に8年前にパンクと書き込みしてあった。
Panku_syuuri_neko_2

夕方はタケノコ切り。タケノコは皮が落ちて枝が出てくる頃になると一人前の強さになる。タケノコ切りは竹の進出との攻防だ。手抜きをすると竹林が広がってしまう。昔、竹きりをした後は、竹を地際まで割っておくと良いと教えてくれた人がいた。割らないと節から下が枯れて腐らずにかなり長生きしてしまう。ここは、竹と腐食菌とのせめぎあいの領域だ。七夕用に細い竹をもらってくれた人があったとの事。帰り際にタケノコの皮を2~3枚拾ってきた。この図柄をじっくり見てみたい。竹取の翁はロマンがあって結構だが、竹切りの翁はつらいところがある。7月4日はアメリカの独立記念日。アメリカ大陸原住民にとっては敗戦記念日か。侵略国家としてのDNAは今なお健在のようだ。NHKラジオ第一放送を聞き流していると、ヒッグス粒子が発見されたというニュースが流れた。WEB上のニュースを見ても今ひとつその実体が分からない。重力発生の原因となる素粒子との事だが実感がつかめない。

2012年7月4日の天気

TAVE= 23.1
TMAX= 25.7 最高気温(℃) 25.9 12:26
TMIN= 19.8 最低気温(℃) 19.8 24:00
DIFF= 5.9
WMAX= 4.8 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 8.2(西北西) 21:37
SUNS= 0.2
RAIN= 6

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科学ニュースに独り言:新しく発見された素粒子はヒッグス粒子かそれとも別物なのか

「CERN experiments observe particle consistent with long-sought Higgs boson(PR17.12 04.07.2012):url=http://press.web.cern.ch/press/PressReleases/Releases2012/PR17.12E.html」の伝える記事は以下の通りである。

**********************************
Geneva, 4 July 2012. At a seminar held at CERN1 today as a curtain raiser to the year’s major particle physics conference, ICHEP2012 in Melbourne, the ATLAS and CMS experiments presented their latest preliminary results in the search for the long sought Higgs particle. Both experiments observe a new particle in the mass region around 125-126 GeV.

“We observe in our data clear signs of a new particle, at the level of 5 sigma, in the mass region around 126 GeV. The outstanding performance of the LHC and ATLAS and the huge efforts of many people have brought us to this exciting stage,” said ATLAS experiment spokesperson Fabiola Gianotti, “but a little more time is needed to prepare these results for publication.”

"The results are preliminary but the 5 sigma signal at around 125 GeV we’re seeing is dramatic. This is indeed a new particle. We know it must be a boson and it’s the heaviest boson ever found,” said CMS experiment spokesperson Joe Incandela. “The implications are very significant and it is precisely for this reason that we must be extremely diligent in all of our studies and cross-checks."

“It’s hard not to get excited by these results,” said CERN Research Director Sergio Bertolucci. “ We stated last year that in 2012 we would either find a new Higgs-like particle or exclude the existence of the Standard Model Higgs. With all the necessary caution, it looks to me that we are at a branching point: the observation of this new particle indicates the path for the future towards a more detailed understanding of what we’re seeing in the data.”

The results presented today are labelled preliminary. They are based on data collected in 2011 and 2012, with the 2012 data still under analysis.  Publication of the analyses shown today is expected around the end of July. A more complete picture of today’s observations will emerge later this year after the LHC provides the experiments with more data.

The next step will be to determine the precise nature of the particle and its significance for our understanding of the universe. Are its properties as expected for the long-sought Higgs boson, the final missing ingredient in the Standard Model of particle physics? Or is it something more exotic? The Standard Model describes the fundamental particles from which we, and every visible thing in the universe, are made, and the forces acting between them. All the matter that we can see, however, appears to be no more than about 4% of the total. A more exotic version of the Higgs particle could be a bridge to understanding the 96% of the universe that remains obscure.

“We have reached a milestone in our understanding of nature,” said CERN Director General Rolf Heuer. “The discovery of a particle consistent with the Higgs boson opens the way to more detailed studies, requiring larger statistics, which will pin down the new particle’s properties, and is likely to shed light on other mysteries of our universe.”

Positive identification of the new particle’s characteristics will take considerable time and data. But whatever form the Higgs particle takes, our knowledge of the fundamental structure of matter is about to take a major step forward.
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上記の英文をGooglの翻訳で日本語に翻訳したのが以下の日本文である。

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ジュネーブ、2012年7月4日。メルボルンで今年の主要な素粒子物理学会議、ICHEP2012に前座として今日CERN1で開催されたセミナーでは、ATLASとCMS実験は長く求められているヒッグス粒子の探索では、最新の予備結果を発表した。両方の実験では125から126 GeVの周りの質量領域での新しい粒子を観察します。

"我々は126 GeVの周りの質量領域では、5シグマのレベルで、私たちのデータに新しい粒子の明確な兆候を観察します。 LHCとATLASと多くの人々の多大な努力の卓越したパフォーマンスは、このエキサイティングなステージに私たちをもたらした、 "ATLAS実験スポークスマンファビオラGianottiは言った、"しかし、もう少し時間は、公刊のためにこれらの結果を準備するために必要です。 "

"この結果は予備的なものであるが、我々は見ている約125 GeVの少なくとも5シグマ信号は劇的である。これは確かに新たな粒子である。我々は、それがボソンでなければなりません、それは今までに発見された重いボソン知っている、" CMS実験スポークスマンジョーIncandelaは言った"影響は非常に重要であり、それは我々が我々の研究およびクロスチェックのすべての非常に勤勉でなければならないことをこのような理由で正確です。"

"それは、これらの結果から、興奮するのは難しくありません、" CERNリサーチディレクターセルジオベルトルッチは言った。 "我々は、2012年に我々は、新しいヒッグスのような粒子を見つけるか、または標準模型ヒッグスの存在を除外することを昨年と述べた。すべての必要な注意を払って、それは我々が分岐点であることを私になります。この新しい粒子の観察は、我々は、データで見ていることのより詳細な理解に向かって将来のためにパスを示す "。

本日発表の結果は、予備のラベルが付いています。彼らはまだ分析中の2012年のデータで、2011年と2012年に収集されたデータに基づいています。今日示した分析の公開は7月の終わり頃に期待されています。 LHCは、より多くのデータを用いて実験を提供した後、今日の観察のより完全な絵は、今年後半に出てくる。

次のステップは、宇宙の我々の理解のための粒子とその意義の正確な性質を決定することになります。念願のヒッグス粒子、素粒子物理学の標準モデルの最後の行方不明成分に期待されるようにそのプロパティは何ですか?またはそれ以上のエキゾチックなものは何ですか?スタンダードモデルは、我々、宇宙のすべての目に見えるものは、作られてから基本的な粒子、およびそれらの間に働く力について説明します。我々が見ることができるすべての問題は、しかし、全体の約4%以上のものはないように表示されます。ヒッグス粒子のエキゾチックなバージョンは、あいまいなまま、宇宙の96%を理解するためにブリッジである可能性があります。

"我々は、自然の我々の理解のマイルストーンに到達した、" CERN所長ロルフ・ホイヤーは言った。 "ヒッグス粒子と一貫性粒子の発見は、新しいパーティクルのプロパティを突き止めるれる大規模な統計を必要とする、より詳細な研究への道を開き、我々の宇宙の他の謎に光を当てる可能性があります。"

新しい粒子の特性の正の識別はかなりの時間とデータを取得します。しかし、ヒッグス粒子がとるどのような形、物質の基本構造の知識は、大きな前進の一歩を踏み出すしようとしています。
**********************************
ここで、「英辞郎」によると、「curtain raiser」とは「開幕劇{かいまくげき}、開幕戦{かいまくせん}、前兆{ぜんちょう}の事。「as a curtain raiser」で「前座{ぜんざ}として」の意味になる。上記、ニュース発表におよると、前座の本番が、「ICHEP2012 in Melbourne」。上記のニュース発表自体は、ヒッグス粒子を発見したと述べていないように思われるのだが、日本のマスコミは、どこをどのように確認したのだろうか。「“We observe in our data clear signs of a new particle, at the level of 5 sigma, in the mass region around 126 GeV. The outstanding performance of the LHC and ATLAS and the huge efforts of many people have brought us to this exciting stage,” said ATLAS experiment spokesperson Fabiola Gianotti, “but a little more time is needed to prepare these results for publication.”」「ヒッグス粒子」発見の試みは続行中だが、「発見した」と発表するには、それなりの慎重さが必要な事は、ニュートリノが光速以上の速度を持つという実験の発表が取り消されたばかりなので、言うまでも無いことと思うのだが。上記、報道発表が、前座として、世界の注目を集めようとするのが目的なら、日本のマスコミはそこをしっかり押さえた報道をすべきではないか。

"The results are preliminary but the 5 sigma signal at around 125 GeV we’re seeing is dramatic. This is indeed a new particle. We know it must be a boson and it’s the heaviest boson ever found,” said CMS experiment spokesperson Joe Incandela. “The implications are very significant and it is precisely for this reason that we must be extremely diligent in all of our studies and cross-checks."ここでも、実験の結果が予備的なもので、新しい素粒子と言っているが、それが「ヒッグス粒子」だとまで、言っていないだろう。

The results presented today are labelled preliminary. They are based on data collected in 2011 and 2012, with the 2012 data still under analysis.  Publication of the analyses shown today is expected around the end of July. A more complete picture of today’s observations will emerge later this year after the LHC provides the experiments with more data.Geneva, 4 July 2012. At a seminar held at CERN1 で発表されたのは、予備的なデータである。まだ、最終的な結論は出ていないという事かもしれない。「CERN」とは、「Conseil Europeen pour la Recherche Nucleaire
ヨーロッパ合同原子核研究機関、セルン」との事。今、ヨーロッパの経済危機が最高潮に達しようとしている。国家間の協調より、国家のエゴイズムがまかり通りそうな状況になっている。「CERN」の活動のための予算はどうなるのか。もしかすると、今回の報道の陰の声に「CERNの予算を削るな」というメッセージが含まれているのか。それにしても、純粋科学が余りにも政治的色彩が濃くなるのは如何なものか。

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  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
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    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
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    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
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