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2013年6月24日

2013年6月24日 (月)

ツルよ 飛んでおくれ(愛しき古里):ああ、あの吾妻渓谷もダム底に消えてしまうのか?

2013年6月24日(月)
昨日は晴れ時々曇り。最高気温(℃) 30.1 14:13。ざっそう句:鄙の畑 人目盗んで 咲く紫陽花。ゴボウ区画をねじり鎌で除草。雑菜と雑草に埋もれている。未だ双葉。自働蒔きダイコンと下仁田ネギ区画の除草と土寄せ。ネギに鶏糞をまく。イチジクの下から生えているヤブガラシの根を手で引き抜く。アカザとヒユを収穫。かみさんが茹でてくれた。雑草らしいクセのある素朴な味がする。アカザは1m位。放置すると手に負えなくなる。

昨日のGoogleDoodleIoigoogledoodle20130623mt_fuji_be_2 はユネスコ世界遺産に登録決定した富士山だった。このGoogleDoodleは決定記念に相応しく「クール」だ。

2013年6月23日の天気(AMEDAS)

TAVE= 23.1 NO DATA
TMAX= 29.8 最高気温(℃) 30.1 14:13
TMIN= 17.6 最低気温(℃) 17.4 05:08
DIFF= 12.2  
WMAX= 5.4 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 9.8(東南東) 17:28
SUNS= 8 NO DATA
RAIN= 0 NO DATA


首相官邸は、「「富士山」世界遺産登録にあたっての総理メッセージ。http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/discource/20130622fuji.html(平成25年6月22日)」」というタイトルで、「きれいな稜線、端正なたたずまい。時に荒々しく、時に幻想的。富士山の多彩な美しさに、古来、私たち日本人は、感動し、元気づけられてきました。
 その「私たちの富士山」が、今日、「世界の富士山」になりました。心から嬉しく思います。 ゴッホの絵にも描かれた富士山は、まさに「クールジャパン」の元祖。世界遺産登録を機に、政府も海外への発信を強化し、多くの外国の方々にも、日本に足を運んでもらい、富士山を見てほしいと願います。」と報じた。

手放しで慶びたいが、富士山が更に遠くなったような複雑な心境でもある。

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ツルよ 飛んでおくれ(愛しき古里):ああ、あの吾妻渓谷もダム底に消えてしまうのか?

2010年地区生涯学習の行事でやんば館と吾妻渓谷(あがつまけいこく)を見学した。八ッ場ダムができると、湖底に沈み見られなくなる風景を一度は見ておこうという企画であった。民主党の「コンクリートから人へ」というスローガンで一時本体工事が停止したが、自民党に政権が代わり再度その工事が動き出した。

WIKIPEDIA「八ッ場ダム。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E3%83%83%E5%A0%B4%E3%83%80%E3%83%A0)」

時代の流れと政治の流れは必ずしも一致しない。ともかく、大型土木事業は時代と共に性格は変わるが、古墳時代からあったのだ。現代文明の機械力を動員すれば相当大きな土木事業が出来る。問題は、長い歴史の中で、その事業がどれほど有効で後世の評価に耐えうるかという事だろう。今、政治に求められているのは大きな夢なのである。

単純に考えると、ダムという構造は垂直に立てた板で川の水をせき止めるのと何ら変わりがない。多量の水を蓄える装置は巨大ダムが最適解だという保証は皆無だ。今日、ある目的を達成するために、幾つかの手段・方法が可能であるというのが常識であろう。水を溜めるのはダムだけではない。バケツもあるのだ。

東日本大震災の教訓を受け、高台移転が叫ばれたが現実は、実現性の点で問題も多いようだ。津波被害を想定した対策としては、高層建築という代案もあるようだ。ハードで実現できない部分はソフトで補うという割り切り方もあるようだ。ともかく、最適解はハードとソフトの融合になるのは明らかだ。ハードだけだといずれ、バブルの塔になってしまう懸念がある。

「バベルの塔。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%99%E3%83%AB%E3%81%AE%E5%A1%94。(最終更新 2013年6月16日 (日) 08:44)」『ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に、「バベルの塔(バベルのとう、ヘブライ語:???? ????、英語:Tower of Babel)は、旧約聖書の「創世記」中に登場する巨大な塔。 神話とする説が支配的だが、一部の研究者は紀元前6世紀のバビロンのマルドゥク神殿に築かれたエ・テメン・アン・キのジッグラト(聖塔)の遺跡と関連づけた説を提唱する[1]。 実現不可能な天に届く塔を建設しようとして、崩れてしまったといわれることにちなんで、空想的で実現不可能な計画を比喩的に「バベルの塔」という[2]。」とある。

「バブルの塔」は「バベルの塔」のパロディ版。先々の事を考えずに、目先の事だけで、長期的には必ず劣化し、崩壊の危機が迫ってくる巨大構造物を作る愚かしさを皮肉った。

土木事業の面でも、巨大なダムを幾つか造るより、小さなダムを沢山造った方がシステム的には安全なような感じがする。軍備の面ではすでに大艦巨砲主義は過去のものだろう。空母も原水爆も然り。現実の世界では、見えにくいがテロやサイバー攻撃が真実味を帯びている。コンピュータ一つ一つは、ゴミのような小さな存在だが、現代はそれが世界を動かす小さな細胞でもある。しかし、想像力が乏しい平凡な政治家には、何も見えないのが真実なのだ。デカイ物が目の前に無いと自分を信じられないのだ。そういうお守りを持たないと安心できないのが政治家の宿命かのようだ。

これでは、永久にバブルの塔のような巨大建設が必要になってしまう。数世紀後の市民が最も迷惑するのがこのようなバブルの塔の後始末ではないか。WIKIPEDIAによると八ッ場ダムの有効貯水量は「9,000,000 m3」との事だ。1立米の浴槽ならたったの900万杯分だ。平成24年10月1日現在の群馬県の世帯数は、766,766世帯。群馬県1世帯当たりに換算すると11.7杯分だ。感覚的には、群馬県全世帯が二週間ほど連続して風呂を使うと八ッ場ダムの貯水量は尽きてしまう程度だ。

ともかく、巨大なダムを数個造って、そのダムの貯水・放水を制御するだけで、万全な洪水対策が可能かは疑問に思う。むしろ、流域全体の河川を貯水機能と流水制御機能を持った巨大なネットワークとみなし、入力となる気象状況等と各種要因により刻々と変わる水需要に基づき、政府は、水量と流す方向をダイナミックにコントロールするような雄大なシステム構築を計画すべき段階にあるのではないか。

当然、このシステムでは、収集されたあらゆるパラメータを評価して刻々とリアルタイムで制御される。この方式で、毛細血管の末端のような水路まで使用すれば、バカみたいな巨大ダムも必要なく、一時的には膨大な貯水量が確保でき、洪水防止も可能になるのではないか。まさに、水利のクラウド版だ。当然、これは電力の相互融通とも類似した事業になる。米国では巨大な電力網が機能している。この水利版の一例が関東利根川流域水利クラウド制御システムということになろう。こんな制御は、生物の血液循環を考えれば、すでに自然が実行しているシステムと大差がない。

このようなアイデアが実現すると膨大な新技術が生まれ、その技術は外国にも輸出できるのである。トランジスターラジオのセールスマンを自認した元首相もいた。結果としては電子立国を大きく支援したのではないか。美しい国日本。WIKIPEDIA「美しい国。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%8E%E3%81%97%E3%81%84%E5%9B%BD)」美しい国は水を魔術のように自在に使いこなして初めて可能になるのではないか。そもそも、人口減少社会に向かって水需要が増大を続ける見込みはないだろう。工事を断行するために、洪水に対する安心・安全という呪文をかけたが、まさにバブルの呪縛にとらわれているだけのように見える。

日本は水を魔術のように自在に使いこななす技術は古来からの水田・水利事業や河川改修等により実現してきた。無数のため池を作ってきた。余りに馬鹿でかいダムを造りすぎるとその維持管理だけで、相当の経費増大が永続する事になってしまう。

上毛カルタに「耶馬渓しのぐ吾妻峡」という一札がある。初めて見た吾妻峡の秋も印象深いものであった。その名勝地が風前の灯火なのを実感して、荒涼たる思いになった。
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  • 沼田 真   : 植物たちの生( 1972年 岩波新書(青版 833))
    「ご要望にお応えしてアンコール復刊(1988年岩波新書50年記念復刊) 地球生態系の中で自然を見直す」(腰巻きのフレーズ)。植物の知恵と戦略に人類は勝てるのか。
  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)