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2014年10月22日

2014年10月22日 (水)

ハトよ 鳴いておくれ:伝名彫刻師弥勒寺音八作の見事な彫刻が施された曙屋台を見る!・・・(1)

2014年10月22日(水)
昨日は曇り時々晴れ。最高気温(℃) 20.3 13:17。最低気温(℃) 13.8 05:02。ざっそう句:母の説 一引き二蔓 まだ本当。宅内閑居。老人モードで二回外出。鯉沼の護岸工事が始まっていた。ユンボで西側堤防の土砂を引き上げていた。いざ残務整理を始めたが、肝心の用事をど忘れ。昨日の上毛新聞によると前経済産業相の会計報告を作成した某現役町長が辞表を提出したという記事があり、びっくりした。両者は持ちつ持たれつの関係でつながっていたようだ。母は出世の手口を一引き二蔓云々と良く言っていた。三番目に何が来るか忘れている。ことわざ事典で調べると、一引き、二才、三学問という例があった。確かに、引きはムラ社会では最強の出世の手段かも知れない。引きでノーベル賞を貰うのは至難の業だ。当然、出世すれば名誉も金も付いてくる。母の説の一引き二蔓は同じ事の裏表のようにも思える。突き詰めると、武家社会のご恩奉公に通じるのかも知れない。民間調査機関の調査によると、群馬県の知名度や幸福度は全国の最下位付近を低迷しているらしい。金儲けのランキング等当然参考程度に過ぎないだろうが、善意の県民が後ろ指を指されないように願うばかりだ。

47ニュースは、「「収支報告書を作成」折田氏が辞職届 小渕氏元秘書の中之条町長。;http://www.47news.jp/news/2014/10/post_20141021094709.html。(2014/10/21 09:45   【上毛新聞】  ))」というタイトルで、「小渕優子氏が経済産業相を辞任したことを受け、問題となった政治資金収支報告書を作成した責任を取るとして、小渕氏の元秘書で中之条町の折田謙一郎町長(66)は20日、町議会に辞職届を提出した。上毛新聞の取材に応じた折田氏は報告書の作成について、「本当にいいかげんだった」と述べた。」と報じた。

上毛新聞は、辞職届を提出した中之条町町長との単独記者会見の内容も報じている。今回の激震に続き、今後も余震が続く懸念がある。思うに、群馬県には魑魅魍魎とした後進性があるように感じる。県民が今後は同じ悪夢を見たくないなら、魑魅魍魎の尻尾を捕まえて切り捨てる以外にないのではないか。

2014年10月21日の天気(AMEDAS)

TAVE= 16.5 NO DATA
TMAX= 19.5 最高気温(℃) 20.3 13:17
TMIN= 13.9 最低気温(℃) 13.8 05:02
DIFF= 5.6
WMAX= 2.9 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 3.9(西北西) 20:59
SUNS= 1.4 NO DATA
RAIN= 0.5

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ハトよ 鳴いておくれ:伝名彫刻師・弥勒寺音八作の見事な彫刻が施された曙屋台を見る!・・・(1)

当地区には、特別な行事に巡行された本屋台と恒例の行事に巡行される簡易屋台の二基がある。本屋台は、屋台倉と言われた木造の建物に分解して保管され、巡行が決まった時に組み立てられた。本屋台の巡行決定とその後の組み立て・巡行・分解という一連の作業は多大な労力と費用がかかり、また最近では張り巡らされた電線や交通事情等々もあり、本屋台の巡行は実質的に不可能になったと言われている。

Iob_yatai_cyoukoku 
また、本屋台を組み立て・分解するにも経験やノウハウが不可欠で、その体験や知識を持つ古老もほとんどいなくなってしまった。屋台倉が古くなり、屋台の保存が困難になり、新しい屋台庫が建設された。それ以来、屋台は組み立てられた状態で保管されている。数年ごとに屋台庫から屋台を引き出して清掃を行っていた。

今年は、秋祭りとして、屋台の清掃後、本屋台で屋台囃子の演奏が披露された。その演奏は聞けなかったが、屋台の彫刻を撮影する事ができた。当地区の屋台には見事な彫刻が施されているが、屋台が作られた年月日やどんな職人がその仕事に従事したかの記録が無く、謎の部分が多い。弥勒寺音次郎・音八父子は宮大工・彫刻師として有名であり、曙屋台は弥勒寺父子が手がけたという言い伝えが残っている。

また、屋台の彫り物をした彫刻師が滞在した家に、未完成の恵比須・大黒の木造が残されている。色々な情報を総合すると、明治の初期に作られた可能性が高いようだ。今後、新しい記録や発見によりより正確な作成時期を知る手がかりが得られる可能性もあるだろう。

今まで、漠然とみていた屋台であるが、今回はポンコツデジカメのマニュアルズームを使ったりして彫刻の細部を撮影した。WEB情報によると、伊勢崎市内には、弥勒寺父子が手がけたと判明している屋台があるようだ。その情報によると、嘉永4年(1851年)に南北千木町屋台が建造され、この彫刻が弥勒寺音八の最初の屋台彫刻との事だ。この時音八は30才。弥勒寺音次郎は明治2年に73才で死亡している。音八は、明治20年に66才で死亡しているので、音八が曙屋台の彫刻をした時期は音八の働き盛りであった可能性もある。

彫刻のテーマも色々な物語が込められているようだ。亀、竜、獅子という動物も彫られているが、人物像から物語を読むのが分かりやすいようだ。彫刻を見るのに、丁度逆光の位置になり、得られた画像がかなり暗くなり判然としなかった。そこで、画像ソフトのヒストグラム機能で画像パターンが読めるようにいじった。

薪を背負いヒョウタンを持っている像(左側)からは養老の滝伝説が読み取れる。親孝行の子供がヒョウタンに酒を汲んで持ち帰ろうとしている図であろう。ところが、右側の衣冠束帯という正装をした男性像は何を意味するのか。右側にはもう家来のような一人の人物がいる。更に調べると、飛騨美濃山語りというサイトの「孝子伝説の養老山(http://www.hidatakayama.ne.jp/yamagatari/yamagatari/katari/yourou2.htm)。」の記事に「美濃の国に、源丞内(げんじょうない)という貧しい若者がいました。丞内は、老父を家に残して山へ「まき」を拾いに行き、それを売って米や父親のための酒を買うのが日課でした。老父は、目が不自由で日々酒だけが楽しみでした。ある日、丞内が山の中で転んで眠ってしまったところ、夢の中で酒の匂いがしました。目がさめると、香り高い酒が湧き出る泉がありました。丞内は喜んで、老父にその酒を与えました。すると老父の目が見えるようになるではありませんか。酒の泉は、不自由な体を直すということで有名になりました。それが帝の耳に達し、親孝行の丞内は、美濃の守に任ぜられました。」と孝子伝説が紹介されている。

要約すると、貧しい息子が親孝行をした結果、衣冠束帯という正装をして家来を従えるような高貴な身分になったという物語を彫刻にしたのかと推測した。ある資料によると、波志江の岡屋敷組の屋台の彫刻師が弥勒寺音八との事。機会があればその彫刻を比較してみたい。たまたま並べた二枚の画像であるが、装飾性より物語性が豊かにありそうだ。

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追記(2015/4/20)

「ハトよ 鳴いておくれ:伝名彫刻師弥勒寺音八作の見事な彫刻が施された曙屋台を見る!・・・(1)(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2014/10/1-dd1a.html)。(2014年10月22日 (水))」

「ハトよ 鳴いておくれ:伝名彫刻師弥勒寺音八作の見事な彫刻が施された曙屋台(亀)を見る!・・・(2)(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2014/10/2-0687.html)。(2014年10月23日 (木))」

「ハトよ 鳴いておくれ:伝名彫刻師弥勒寺音八作の見事な彫刻が施された曙屋台(竜)を見る!・・・(3)(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2014/11/3-7948.html)。(2014年11月11日 (火))」

「ハトよ 鳴いておくれ:伝名彫刻師弥勒寺音八作の見事な彫刻が施された曙屋台(獅子)を見る!・・・(4)(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2014/11/4-c9d5.html)。(2014年11月12日 (水))」

曙屋台と波志江岡屋敷区屋台(愛宕神社祇園祭時に撮影)の画像を並べて示す。

Iob_yataiakebonookayasiki 

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    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
  • 沼田 真(編): 07_雑草の科学(研成社1979)
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