2009/12/24
クリスマスプレゼント
アメリカではクリスマスシーズンが商戦が最も盛り上がるシーズンでもあるようだ。そこで動く
のがプレゼントという商品である。プレゼントを贈る人と貰う人の中を取り持つのがサンタクロ
ース。ところがサンタクロースを手配するのも大変である。従って、サンタクロースは夜子供
達が眠っている間に来る。煙突から入る。靴下にプレゼントを入れる等々子供達の疑問に答
える答案が出来ている。そうして、このような仕掛けが通用しなくなると子供達も大人の世界
を覗き始める。極幼少時にクリスマスプレゼントをもらった記憶は無いが、薄々サンタクロー
スの正体に気が付き始める頃、枕元に靴下を置いて寝たような記憶は残っている。何をもら
ったかは全く覚えていない。ワラ屋根の家を改築した直後はまだ、風呂もかまども薪等を使
っていたので煙突は当時あったように思う。その後風呂は太陽温水器から深夜電力温水器
に変わった。かまどは電気釜、LPガスレンジに変わった。それ以後は煙突とも無縁になって
いる。暖房はこたつだけであったが、練炭から電気に変わった。灯油を使ったのはヒータの
みであった。冬の衣類は重ね着、ももひき、足袋、綿入りはんてん程度。えりまき、手袋はや
や贅沢品であったように思う。当時は靴下より足袋を多用していたように思う。足袋や下駄は
修繕してとことん使い切った。当時は靴より下駄を良く使ったのかもしれない。下駄より靴が
高価であったと思う。ともかく今日では足袋と下駄はほとんど死語になり、高度成長期を境に
靴下と靴の生活が主流になったのかもしれない。下駄履きでは車に乗れないという制限も下
駄を駆逐した要因であろう。自分の子供達に与えたクリスマスプレゼントも残念ながらはっき
り覚えていない。しかし、後から振り返って人並みにもらった覚えがあればそれで十分なのか
も知れない。手間をかけない便利さは向上したが、そのツケが今日の環境問題の元凶でも
ある。化石燃料を使わない煙突の復活があるのか。これは環境意識とも関係するだろう。便
利さ、快適さが安い化石燃料に依存していたのがこれまでの半世紀であった。環境問題は
根が深い。第3回締約国会議 (COP3) 1997年 12/01 - 12/10 日本の京都 で開催。
温室効果ガスの削減目標を定める「京都議定書」を採択。これは世界の環境問題に対する
指針を与えた。先日の 第15回締約国会議 (COP15)は2009年 12/07 - 12/18
デンマークのコペンハーゲンで開催。 全参加国の合意が成立することなく閉幕した。将来を
背負う世界の子供達に残してやる本当のクリスマスプレゼントは何であろうか。