08A_方丈記通読
ブログのページを探すのが大変なのでリンクを貼ってみた。
ブログ内「方丈記通読:いとしきもの」 のページの長明さん景観を語るの項へ(2010/9/5)
(1)方丈記は1212年に成立したとの事で再来年に成立800年を迎える事になる。これだけの時間を経て方丈記の頃と現在の色々な事を比較して見るのも面白い。通読中に嶺に登って景観を楽しむ部分があり、そこで景勝スポットは誰の所有地でもない(主なし:地主不在)ので気兼ねする必要もないと言っている事に興味を持った。その部分にリンクを張ってみた。ある人がある場所の所有権を主張するにはそこに住むなりして他人を排除しなければならないが現実的には難しいし、そう言う人が現れても彼よりも前に同じ様な事をした人がいるのは、景勝地としては当然かも知れない。従って、見晴らしの良いところは独占されずにだれでも自由に使えたという事であろう。当然、誰かの支配地であったかも知れないが、使うのは自由であったのだろう。見方を変えれば景観の公共性を述べているものとも理解できる。尚、長明さんが嶺に登って眺めたのは、かつて自分が住んでいた遠方の風景であり、景観には懐かしさとともに昔の事を思い出させる作用があるようだ。