2010/1/17
スーパーエンジニア
日本ではエンジニアという呼び方より技術者と呼ばれる事が多いので、エンジニアにスーパ
ーという形容を付けたスーパーエンジニアという言葉は一般にはあまり聞き慣れない言葉で
あろう。本当の意味で格段に秀でた技術者をスーパーエンジニアと呼ぶ事もあるようだが、エ
ンジニアの領域外まではみ出して仕事をする技術者をスーパーエンジニアと言う事もあるよう
だ。時には、我々はスーパーエンジニアだからなーと苦笑することもあった。欧米ではエンジ
ニア地位は一般の作業者と異なり測定等の作業はエンジニアが指示するようだ。半導体生
産の初期には、需要が生産に追いつかない場合等は生産ラインで半導体の選別を工員と一
緒にした事もあった。率先垂範という意味なのか職場のトップクラスの役職者までが同じライ
ンに並んで作業をしていたのを思い出す。売れる物を売るのは当たり前。選別品を再選別し
て良品を探したり、スペックダウンして特殊規格で出荷した事もあった。特殊規格品は一般
品と区別するためパッケージ等にマーキングする場合が多い。その選別やマーキングもやっ
た記憶がある。これは、顧客のクレームで行う場合だけでなく、顧客の工程不良の対策で顧
客が頼み込んで行った場合もあった。客先ではクレームで叱られ頭をさげたら、実はこんな
不満があるからと新製品開発のアイデアを出してくれた技術者もいた。その製品を開発した
事により新しい信頼関係に発展した事もあった。そんな訳で、市場調査、企画、設計開発、
製造、販売、ユーザフォロー、クレーム処理、信頼性等色々な仕事を直接・間接的に体験し
た。技術者が営業部門でセールスエンジニアとして活躍する場合もあった。やはり、半導体と
いう得体の知れない商品を売るためには半導体事業の特質を理解していることが販売に不
可欠であったからであろう。多分、半導体関係の仕事に従事した技術者の中には幅広い仕
事を否応なく体験したエンジニアが多くいたのではないかと思う。