薬莢:いとしきもの

2010/3/25

薬莢

ベトナムを撃つ薬莢の一つと知れ何をなしえん薬莢をつくる

昭和萬葉集14巻。中継基地・日本という区分にあった短歌である。戦争に正義はあるのか。

敗戦から復興するきっかけに米軍の特需があった。自分が学生時代にベトナム戦争があっ

た。日本だけではなく、アメリカでも反戦運動は盛り上がり、一つの世界的な流れになった。

ベトナムではありとあらゆる兵器が使われたようだ。ABCのAを除いて。さすがに核兵器は

非人道的過ぎるし、それを再び使用したら、いかなる理由があろうと、いかなる国も正義や倫

理が崩壊した国として世界中から見放されるのではないか。しかし、核兵器を持っているとい

う既得権は今も健在である。従って核兵器保有国への仲間入りの動きも健在する。ジラード

事件では生活の足しにするため、米軍の演習基地で薬莢拾いをしていた主婦が米兵に射殺

された。今なお、米軍基地の問題が続いている。一方米国ではまだ兵役がある。ベトナム戦

争で兵役を拒否した若者は一般社会から厳しい視線を受けたようだ。兵士の無差別射殺事

件も聞く。米国でも兵役は若者に重くのしかかっている筈だ。商用で韓国から来た客と話した

時、兵役の話しが出たことがあった。韓国ではまだ兵役があるのですか~云々。庶民として

は、薬莢を拾い、薬莢を作る事からも逃れることは難しい。それが不条理だとは知りつつ。