2010/6/12
愛しき雑草:ヤブガラシ
■ヤブガラシ
作物を作る場合はこれもうとましき雑草の一種だ。傍観者には愛しき雑草とも見える。
WIKIPEDIAによると別名ビンボウカズラとあり、その由来が述べられている。むべなるかな。
我が家の畑にはこのビンボウカズラもあちこちに生えている。長年畑の手入れを怠ってきた
つけなのか、植物図鑑に載っている色々な雑草が生えている。その悪玉の筆頭格がヤブガ
ラシである。芽を出した蔓は元気良く立ち上がり巻きヒゲで樹木を捉えてはい上がる。葉は
緑色で光沢がありそれなりに美しい。しかし、害草と分かっていざ引き抜くと根本から切れて
しまう。地表から20~30程度の地下部には茎の数倍も太い根茎があちこち這い回ってい
る。根の様態は篠と同じようで、それを掘り上げなければ生き残るような戦略である。根絶が
難しい蔓草ではある。先日は大木にはい上がったツタを殺草剤のグリホサートを使用して退
治した。今度は葉から薬剤を吸わせて根を殺さなければならない。ヤブガラシにはい上がら
れた樹木は生かさなければならない。こんな所にもトレードオフの難しさがある。結局、樹木
からヤブガラシの蔓を分離してその蔓に殺草剤をたっぷり散布する以外に方法は無さそう
だ。それなら、もう一つ先手を取ってはい上る前の蔓を殺草剤を散布しやすいように誘引した
らどうか。いつか試してみたい。ひょっとすると、地下でつながっている他の蔓も枯れるだろう
か。ともかく、あの太い根茎を殺さなければヤブガラシの亡霊はいつまでも現れるだろう。今
年蔓が伸びる栄養分は前年にため込んだ貯金が頼りだ。伸び盛りに蔓を引き抜いて貯金を
減らすのも次善の策かもしれない。そのためには、作物を作り日々雑草と格闘すればよい。
しかし、今はその元気は失せた。手抜きしつつヤブガラシを根絶できれば楽しいことだ。