落雷:いとしきもの

2010/9/18

昨日、第二次管内閣の組閣が行われた。これからの日本はどうなるのか期待と不安でその結果を見守った人が多かったと思う。ともかく、政治家は自分の政治生命をかけたことばだけはしっかり守ってもらいたいと常に思う。しかし、それを国民一人一人が記憶の中にしっかりとどめ、政治家の行動を検証するのも大変な事だ。人の記憶は徐々に薄れ、それを良いことに政治家も前言を翻し、時には記憶にないととぼける。継続的な仕事にはPDCAが大切であると言われるが、政治家の場合このC(CHECK)がどうもあいまいである。

雑木歌録:そろばん

■国会の 先生方の そろばんは 音はすれども 数合わぬなり

ともかく、組閣という最初の数合わせは終わったが、公約実現という最大の数合わせで、パチパチという音は歓迎するが、ギシギシという音は勘弁願いたい。ところで最近、マニフェストというコトバが流行しているが、なぜ横文字なのか理解できない。マニフェストとは国民との契約であると説明されているようだが、マニフェストの中にその通り規定されているのであろうか。その点公約とすれば一目ではっきりする。基本政策文書に横文字を使うのは何となく逃げ腰のように感じる。

雑草句録:落雷

■落雷や停電の不便のありがたさ

最近は送配電システムの管理が良くなったのか停電も少なくなり、停電の時間も短くなっている。しかし、落雷が宅内の機器に及び被害が出ると復旧に手間取る。その間、不便ではあるが機械に使われない貴重な時間を貰ったような気がする時がある。

追記:落雷によりパソコンやMODEMがこわれたと言う話を良く聞く。雷サージは電源ラインと電話ラインの二系統から入る。機器が壊れるのはこのサージ電流により、機器内部の電子部品が破壊されることによる場合が多い。MODEM等の機器が壊れやすいのはコストの安い機器に高性能なサージ保護対策がとれないという事情があるのかもしれない。

かつて、光ケーブルが導入される以前に、光ケーブルが導入された場合、万一の場合の端末の電源供給をどうするかという議論があり、その対応を検討した事があった。一般電話の場合、局側から端末側に電力を送るので、端末は繋がっていれば機能する。光ケーブルの場合、局側から電力を送れないので、電力は端末側で用意しなければならない。通常はその電力を商用電力線から貰ってくる。しかし、停電の時は、その電力がもらえない。そんな時どうするかという問題であった。

この事情は今日でも全く変わっていないと思う。しかし、今日では電力が止まって、一般電話が不通になっても携帯があるので何とか急場はしのげるかもしれない。しかし、大規模で長期間の停電が続くと携帯の充電も難しくなる可能性もある。以前光電話に換えようかと考えてNTTに電源バックアップについて聞いてみたら、そういう装置は扱っていないという事であった。停電の時には使えなくなるという説明も、パンフレットも見落としそうな小さな扱いでしかない。ぐんま経済新聞(2010年2月11日 1:17 AM)によるとNTTの群馬の「フレッツ光」の世帯普及率は26%という。現状のまま進むと、普及率が大幅に向上した頃問題が発生する可能性も残る。

尚、NTT東日本のサイトを調べてみると『ひかり電話停電対応機器について
ひかり電話停電対応機器は、「停電対応電源アダプタ」と「停電対応電源アダプタ用電池ケース」で構成されています。ご希望のお客様へ、レンタルにより提供いたします。』とあり、最近は状況は少し改善され無対応とまでは言えないようだ。アルカリ乾電池は6ヵ月毎の交換が必要で、約20分の電源バックアップを可能とするとの事だ。パソコンや仕事等を含めたシステムのバックアップを総合的に考えないと判断が難しそうだ。