かみつけ女流歌人 雅:万華鏡

2011/3/8
昨日は雨。地面が湿ったので、接ぎ木した桃の苗木を移植したいと思っている。

昨日の天気

TAVE= 4.5
TMAX= 7.7
TMIN= 2.4
DIFF= 5.3
WMAX= 4
SUNS= 0
RAIN= 8.5

以下本題。

「かみつけ女流歌人 雅」という歌集は平成出版から平成12年に出版された。オムニバス形式で百余名の群馬県の女性歌人の歌を載せている。序文で群馬歌人クラブ会長の原一雄氏が指紋と同じように同じ顔と同じ運命の人は誰一人いない事に喩えて、「その誰にもない自分だけの生を表現しようとするのが短歌である。」と述べている。そうして、「自分を大切にする為に如何なる機会も逃さぬ事だ。」と結んでいる。見開きの右ページに作者の歌十首と左ページに本人の写真が掲載されている。この歌と写真は本人が決めたようなので、作者本人の生が凝縮されているようにも感じた。序文でこの本を写真集と述べている通り、掲載されている写真は各作者の会心のポートレートのようでもあるが割愛して、印象に残った各作者の十首の中の一首のみを選んで、順不同で観賞、紹介をしたいと思う。人生の春夏秋冬の全てを見てきた女性の作品としても意義深い印象を受けた。なお、原一雄氏は、群馬ペンクラブの会長も務め、平成19年9月に他界したとの事だ。

かみつけ女流歌人 雅:万華鏡

歌題= 万華鏡:

■座標にて 図面を描く パソコンの キャドに魅せられ 過ぐるいく月   37  熊谷 淑江

高齢の女性は機械嫌いという先入観を見事に否定して見せてくれた一首。