老人の寝言:先送りは責任回避の常套手段か。災難は忘れまい。

2011/10/30
昨日も穏やかな晴天。AM:門かぶりの松の縮伐をした(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/04c_syukubatu_cut_and_try.html)。PM:苗堀上げと調整。首元がムズムズ。手で触ったら2㎝位の毛虫だった。見るのと見ないのでは怖さが違う。数人の瓦屋さんが地震で被害を受けた近所の家の屋根を修理していた。ようやく番がまわってきたようだ。被害件数が多く、職人さんが少ないので順番待ちとなっていたようだ。人数が多いと作業も早い。屋根修理には最高の日だったようだ。

2011/10/29の天気

TAVE= 14.7
TMAX= 22.1
TMIN= 7.9
DIFF= 14.2
WMAX= 3.1
SUNS= 10.1
RAIN= 0

最低気温(℃)  7.2  05:15
最高気温(℃)  22.6  12:46

老人の寝言:先送りは責任回避の常套手段か。災難は忘れまい。

WSJ日本版は、「配布されなかった安定ヨウ素剤―福島原発事故後の混乱で;url=http://jp.wsj.com/Japan/node_316375(2011年 9月 29日  23:49 JST )」というタイトルで、「 【東京】東京電力福島第1原子力発電所の3月11日の事故による放射線のリスクを最小限に抑えることができた可能性のある錠剤が数千人の地域住民に配布されていなかったことが、政府の関連文書で明らかになった。
 今回の開示で、東日本大震災後の混乱した日々に政府が緊急処置を怠ったことがまた裏付けられた格好だ。 世界中の原発周辺地域の大半と同様に、福島第1原発周辺地域にも十分な安定ヨウ素剤の備えがあった。これは比較的安全な薬剤で、甲状腺癌の予防に効果がある。甲状腺癌は大きな原発事故の場合、最も一般的かつ深刻な影響と考えられている。 政府の防災マニュアルでは、原発の周辺地域はこうした薬剤の服用に関し、政府の指示を待つことが規定されている。原発の安全性に関する国内の一部の専門家らは錠剤の即座の服用を勧めたが、政府は3月11日の事故から5日目まで錠剤の配布、服用を命じなかったことが今回の関係文書で明らかになった。 」と報じた。

福島原発事故の直後放射能関連のニュースでは放射性ヨウ素の濃度の報道が多かったような記憶がある。ヨウ素131の半減期は8日との事だ。最近は半減期の長い(30年)セシウム137のニュースが多い。本来、放射性物質が放出された時は、全核種を問題にすべきなのかもしれないが現実は目先の問題が優先されてしまう。チェルノブイリ原発事故で幼児の甲状腺癌が多発した事が知られている。最近出版された菅谷昭著「新版 チェルノブイリ診療記 福島原発事故への黙示」は、東京電力福島原発事故を契機に著者の前作を改版して出版された。著者はチェルノブイリで甲状腺専門医として診療にあたった経験より本書を書いたので改めて、放射能が心身に与える影響の大きさを痛感した。特に成人に到るまでの被曝による心理的な影響の大きさ・つらさは被曝した本人でないと分からないだろう。所が、上記WSJの記事の通り、ヨウ素剤がその効果が出る早期に配布・服用されなかった事が明らかになった。WEB情報によると、その責任のなすりあいがあるようだ。チェルノブイリ原発事故の教訓は生かしきれなかった。

東北関東大震災、福島原発事故から1ヶ月後の4月に思い付いた関連キーワードでGoogle検索ヒット数の調査をしてみた。その後も気ままに続けている。Google検索のヒット件数も検索エンジンの内部がブラックボックスなので正確に何を意味するかはっきりしない。ともかくそのキーワードに関する情報がWEB上にあったかもしれない。Google検索がヒット件数を返すとしても、コンピュータの分散処理で、コンピュータ全体のデータを正確に解析してデータを返しているようでもなさそうだ。コンピュータに蓄積されているデータも刻々更新されている。そんな性格のヒット件数だが定量的にデータが出てくる。全く無意味なデータではないだろう。そのデータは以下のようであった。日々記憶から遠くなって行く情報もあるだろうが、忘れ去るにはあまりにも貴重な体験ではないかと思う。

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