老人の寝言:TPPは血液凝固阻止剤「ワーファリン」ではない。劇薬を飲むより体質改善が先だ。

2011/11/7
昨日は曇り時々雨。AMEDASでは、3~4、14~16時に雨が記録されている。宅内で雑用をして過ごす。夕方話し相手が来て雑談。話は世界情勢から歴史とあちこち飛んだ。EUはギリシャが国民投票を回避して何とかEU内部の結束が保たれた。ところがイタリアが危ないというニュースも耳に入る。

2011/11/6の天気

TAVE= 16.5
TMAX= 18.2
TMIN= 15.5
DIFF= 2.7
WMAX= 2
SUNS= 0.1
RAIN= 7

老人の寝言:TPPは血液凝固阻止剤「ワーファリン」ではない。劇薬を飲むより体質改善が先だ。

ユーロとはまさに通貨のTPP版だろう。EU内部では無条件にユーロが闊歩する。EU構成国の経済力が均衡していればお互い様だが、不均衡だといつ問題が勃発するか分からない。通貨レートも関税もその不均衡を調整するための調整弁である。その調整弁を無くそうというのがTPPだから、無謀という以外にない。これは、人体や生物が安定して機能するように働くホルモン等から類推すれば自明な事だ。採血をするとき、血液をサラサラにする薬を飲んでいますかと聞かれる。血液も血管内をがんがん流れれば良いというモノではない。適度の粘性と凝固性を持たなければ生体に大きな負担を与え、ついには生体システムは暴走してしまうだろう。21世紀はIT革命の時代でもある。通貨レートが固定レートから変動制になったのも、経済の動きが早く、通貨レートの固定制ではコレステロールのような役割しか果たせなくなったからだろう。国家間の関税もIT技術で、時々刻々と変えれば、潤滑な経済の流れが実現することは目に見えている。TPPを「ワーファリン」のつもりで丸飲みするようでは国も国際関係も持たない。「ワーファリン」はそれを必要とするものに必要量だけ処方すればよい。