老人の寝言:県庁所在地前橋市はどこに向かう

2012/2/20(月)
昨日は晴れ。二十四節気の雨水だった。雪氷が解け水が温む季節。風は少ないが寒さは依然厳しい。用事で町内該当宅を回る。久しぶりだ、まあ上がれやと言われて油を売る。愚痴、世話話に花が咲く。そんな調子で夕食時にようやく仕事が終わった。昼前、仲間と上毛新聞の取材対応。夕食時、前橋市長選の当確がTVの字幕に出たとかみさんの声。

2012/2/19(日)の天気

TAVE= 1.3
TMAX= 7.3 最高気温(℃)  8.4  14:33
TMIN= -3.7 最低気温(℃)  -4.1  02:32
DIFF= 11
WMAX= 3.4 最大瞬間風速(m/s)  6.8(西南西)  11:23
SUNS= 10
RAIN= 0

老人の寝言:県庁所在地前橋市はどこに向かう

昨年、用事で前橋市内を歩いて、前橋の中心市街地の凋落感を感じた。しかし、ゆっくり歩いてみれば、至る所に歴史や地域の特徴が見えるのも事実だ。少子高齢化社会が現実となって、町に賑わいを取り戻す云々という議論も空論になってしまうのではないかと思うこともある。前橋市も合併で都市部から山間部までを擁する広域自治体になった。前橋市が群馬県のモデル都市を目指すなら、先ず、都市部から山間部までが調和する施策を優先すべきではないか。市街地の凋落も資本の原理で、ビジネス的に立地の魅力が減少して企業が郊外に出たという要因が多いだろう。市街と郊外だけでも各種の行政格差が生じる。持続可能な社会とは一局集中を排してネットワーク型分散社会が望ましいのではないか。それを証明したのが東北関東大震災時の通信インフラの相違だ。携帯電話は中継局の被害でその機能が十分発揮できなかった。インターネットでは多重の情報経路を確保できる通信方式であり、通信機能は回線が生きていれば確保できた。今回の前橋市長選ではごみ処理工場の新設統合も論争になった。災害や事故時に施設の一局集中がいかに脆弱であるかを東日本大震災が教えてくれた。このような教訓は都市機能の安全確保には忘れてはならないだろう。合併を契機に、伊勢崎市は定住自立圏共生ビジョンを策定して実施に移した。この施策は、正に少子高齢化社会の到来に備え、中心市街地と周辺地域との有機的な機能強化を目指すものだろう。前橋市が県庁所在市というだけで存在感を保てる時代は終わっているのだろう。前橋市はどこに向かうに注目したい。その第一歩は分散した票の意志を統合し、向かうべき方向に果敢に進むことだろう。

以下は前橋市選管発表:

Maebashi_sicyou_120219