2013年2月2日土曜日
昨日は晴れ。最低気温(℃) -4.4 06:42。ざっそう句:囃された 末に捨てられ 身は哀れ。宅内閑居。テレビにかじりついていたかみさんが、なにやら富士通やパナソニックが云々と声をかけてきた。半導体について、中身は知らないが、言葉は知っているので関連ニュースが流れた事を教えてくれた。2月1日にルネサス半導体の事を書いたので、その流れだろうと推測した。既にエルピーダメモリーはかつての宿敵マイクロンの軍門に下っている。
2013年2月1日の天気(AMEDAS)
TAVE= | 4.0 | |
TMAX= | 9.7 | 最高気温(℃) 10.3 14:37 |
TMIN= | -3 | 最低気温(℃) -4.4 06:42 |
DIFF= | 12.7 | |
WMAX= | 2.8 | 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 5.1(南東) 13:54 |
SUNS= | 7.5 | |
RAIN= | 0 |
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技術 回顧と展望(老人の寝言):半導体のリストラ再編に日本の将来はあるのか
ところで、エルピーダは現在どうなのか気になった。エルピーダメモリ株式会社のホームページを見ると、「会社更生手続開始決定のお知らせとご挨拶(http://www.elpida.com/pdfs/pr/2012-03-23aj.pdf)(平成24年3月23日)」で平成24年3月23日に「、東京地方裁判所より会社更生手続開始決定を受けました。」とある。その記事によると平成24年2月27日に会社更生手続開始の申立てを行った。「マイクロン及びエルピーダ、 公正取引委員会の審査終了について(2012年12月21日)」の記事に「公正取引委員会の審査が終了したことをお知らせいたします。これにより、本件取引について日本の独占禁止法における調査が終了したこととなります。日本についても競争法上の調査を終了したことで、本件取引の実行の前提条件の一つを充足したことになります。」と、手続きは順調に進んでいるようだ。
エルピーダの場合、法的な手続きに従って破綻処理を行っており、前社長は「更生会社 エルピーダメモリ株式会社 管財人 坂 本 幸 雄」として残っている。かつての経営の最高責任者としてはつらい立場ではあろうが、これもつきつめれば生き方の問題であろう。沈みかけている船から率先して逃げる船長を見るようでは示しがつかないだろう。
一方、富士通とパナソニックの半導体に関する動きはどうなのか。WEB情報によると、お荷物になった社内の道楽息子や道楽娘を社外に追い出して、お家安全を図る作戦のようだ。その道楽息子や道楽娘が「システムLSI」で、両社のシステムLSIは別々の得意分野があるので、見かけは相性がよさそうだ。新家庭ならぬ、新会社の創立には外部資金(日本政策投資銀行)を頼るようだ。まだ、統合の全容が明らかにされておらず、今回の発表は打ち上げ花火のように見える。ルネサスも「システムLSI」を持っているが、まだ本体に留めさせるような未練があるようだが、合体に含みのあるような意味にとれる情報もあった。二者ならまとまる取引も三者ではまとまりにくいのが世の常。先々は外国の半導体メーカーとの合体もありそう云々とまだまだ、波乱がありそうだ。
「日本政策投資銀行。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%94%BF%E7%AD%96%E6%8A%95%E8%B3%87%E9%8A%80%E8%A1%8C。(最終更新 2013年1月11日 (金) 10:30 )」『ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に、「概要 [編集]経済社会の活力の向上及び持続的発展、豊かな国民生活の実現並びに地域経済の自立的発展に資するため、一般の金融機関が行う金融等を補完し、又は奨励することを旨とし、長期資金の供給等を行い、もって日本の経済社会政策に金融上の寄与をすることを目的に設立された。 資金の流れを「官から民」に移し経済を活性化する政策金融改革の一環で、2008年(平成20年)10月1日に、特殊法人で特殊銀行の日本政策投資銀行(旧DBJ)を解散し、特殊会社たる株式会社日本政策投資銀行(新DBJ)として新たに発足した(旧DBJの全財産の出資により新DBJが設立され、新DBJ設立と同時に旧DBJは割当を受けた新DBJ全株式を政府に無償譲渡し、旧DBJは解散)。 政府による100%出資の株式会社であり、特殊会社化により2012年~2014年を目途に政府保有株式の全てを処分し完全民営化する予定であったが、2009年7月3日に公布・即日施行された平成21年法律第67号による改正において、2011年度末を目途に、株式の政府保有の在り方を含む日本政策投資銀行の組織の在り方について検討を加え、その検討結果に基づく措置が講じられるまでは政府保有株式の処分は行われないことになった。」とある。
現役時代、カスタムLSIの開発支援をした。自社から開発仕様を出す。詳細設計は海外のベンチャー設計会社。生産は海外のファウンドリー。このような設計から生産までの流れが丸抱えではなく、専門会社の分業体制になっていた。料理の方式としてはホテルのバイキングと同じだが、料亭の会席料理ほどの贅沢は期待できないが、適切なコースを選べばほとんど我慢できる段階まで達していたようだ。ベンチャー設計会社は身軽で分裂、統合の動きも早く、うかうかすると委託した成果物が無断で流用される心配もあった程だ。ともかく、日本のシステムLSIも箱入り娘として自社製品の聖域として残されてきたのではないか。その聖域を切り離して外部に出し本体の無事を図る。弱者連合で創立した新会社も再建の切り札がない、やる気のある経営者がいない云々で、最後には資金を食いつぶし破綻し、その先は海外メーカーの軍門に下る。そのために、親方日の丸を頼りにするとは何となく釈然としない。悪夢だが、そちらの方が現実的に見えてしまう。
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以下は.CEEKJPで「富士通 パナソニック 半導体」でニュース検索した結果(2013/2/2)