2013年6月23日(日)
昨日は雲が厚かったが晴れ。最高気温(℃) 30.1 14:33。ざっそう句:ともかくも 今年も食えた タケノコ煮。トウモロコシの除草と移植。発芽しない部分に苗を移植。草丈30㎝位あり、移植ゴテで掘るが、プツプツと根が切れる。トウモロコシ種子の残りを播種。通路の草掻き。柿の枝切り。樹勢を弱めるため根本を円形状に掘る。
2013年6月22日の天気(AMEDAS)
TAVE=
22.5
NO DATA
TMAX=
29
最高気温(℃) 30.1 14:33
TMIN=
18.2
最低気温(℃) 17.9 04:56
DIFF=
10.8
WMAX=
5.8
最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 12.6(東) 14:52
SUNS=
7.8
NO DATA
RAIN=
0
NO DATA
Q
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環境雑録(愛しきもの 生き物):カミキリムシがやってきた
先日、運良くデジカメを持っているところでカミキリムシを発見した。モミジの幹の丁度撮影しやすい高さの所をはい回っていた。動いていると見失うので写真を2枚撮ったところでご用!捕獲するときどこを掴むのが良いのか。下手をするとかみつかれて、その隙に飛んで逃げられる場合もある。今回は両手を組んでその中に極短時間捕獲した。
我が家では、リンゴ、イチジク等のほとんどがカミキリムシの食害に会っているので絶滅させてやりたい所だが、現実的には困難だ。一時は、専用の殺虫剤をカミキリムシの穴に注入した事もあったが、その後はあきらめた。
今回は、比較的鮮明に撮影できたので、WEB図鑑で調べたら、ゴマダラカミキリらしい。種類名として、白い斑点が特長になっているいるようだ。長い触角も白黒のまだらになっている。その斑点の形や並び方は少しずつ差があるようだ。羽の模様も遺伝子の働きで作られるとすると遺伝子の配列が少しずつばらついているのだろうか。ついでに防除農薬を調べると園芸用キンチョールEがあった。
すでに、成虫になったカミキリムシは防除も駆除も大変だ。幼虫なら何とかなるだろうと思うが、~。防除と言えば農薬を思い出す。
最近、上毛新聞にEUがネオニコチノイド系農薬の使用を禁止したという記事があった。WIKIPEDIA「ネオニコチノイド。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%82%AA%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%81%E3%83%8E%E3%82%A4%E3%83%89)」
日本経済新聞は、「ミツバチ減少で殺虫剤禁止、EU 。http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2407Q_U3A520C1FF2000/(2013/5/24 23:20 ))」というタイトルで、「【ブリュッセル=共同】欧州各地でミツバチが減少している事態に対処するため、欧州連合(EU)の欧州委員会は24日、原因の一つとされるネオニコチノイド系の殺虫剤3種類の使用を今年12月からEU全域で禁止することを決定した。専門家によると、一部は日本でも製造、販売されているという。 ミツバチの減少は欧州だけでなく、日本を含む世界各地で問題になっており、植物など生態環境への影響が懸念されている。」と報じた。
「科学ニュースに独り言:ミツバチの大量死の原因は解明されたのか(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2012/04/post-16a5.html)。(2012/4/21(土))」
「「みつばちの減少に関する緊急調査研究」報告書(http://www.naro.affrc.go.jp/nilgs/project/honeybee/029486.html)。(2010年4月13日);(2011年7月1日:一語訂正))」は、「緊急調査研究」とうたっているが、EUの対応から見ると、緊迫感が感じられない。報告書なら、報告者名を示すのが常識ではないか。これは、学術報告書の基本ではないか。また、実験手法も作業仮設と目的意識が明確でなく、手当たり次第やっているように見える。従って、統計手法の有意さ検定も機械的に行っているに過ぎないように見える。これでは、結論をぼかし、真の原因解明を妨げる研究に見えてしまう。微量農薬の長期間蓄積効果は切り捨てられているかのようだ。農薬の使用基準が絶対正しいという前提では、上記報道のような、EUの禁止決定は出て来ないだろう。農薬はそもそも農家あってのもの。ミツバチが死に、農家が死に、農薬会社が生きる構造は本末転倒も甚だしいのではないのか。世界は広い。学術研究にはライバルがいるのだ。しかし、EUの研究の二番煎じでは研究者の資質が問われる。
西日本新聞は、「ミツバチ失踪 農薬“引き金” ネオニコチノイド系 金沢大が確認 低濃度で帰巣本能狂う http://www.nishinippon.co.jp/wordbox/word/7214/9713
(2013年6月17日掲載))」というタイトルで、「国内外で広く使われているネオニコチノイド系農薬をミツバチに摂取させると、比較的低濃度でも巣箱の中のミツバチがいなくなり、群れが消える「蜂群崩壊症候群(CCD)」に似た現象が起こるとの実験結果を金沢大の山田敏郎教授らのチームが17日までにまとめた。 山田教授は「ハチが即死しないような濃度でも、農薬を含んだ餌を食べたハチの帰巣本能がだめになり、群れが崩壊すると考えられる」と指摘。養蜂への影響を避けるためネオニコチノイド系農薬の使用削減を求めている。一方農薬メーカーは「科学的根拠が明らかでない」と否定的な見方を示した。 山田教授らはセイヨウミツバチの群れを使用。ネオニコチノイド系農薬のジノテフランとクロチアニジンを、糖液と花粉ペーストに加えて投与、群れの中の成虫と幼虫の数の変化を4カ月間、写真を使って調べた。 イネの害虫のカメムシ防除に推奨される濃度をさらに100倍に薄めた比較的低濃度の農薬を与えた場合、いずれの農薬も約1万匹いた成虫が投薬から5週間程度で半減、12週間後には群れが消滅した。 より高濃度(10倍に薄めた)の場合、投与直後から死ぬハチが見られ、12日後には多数が死ぬなどしてクロチアニジンの農薬では約13%、ジノテフランでも約33%まで激減した。最終的に15~18週後に群れが消失した。」と報じた。
住友化学はホームページで「EUのネオニコチノイド剤規制に対する住友化学の見解(http://www.sumitomo-chem.co.jp/newsreleases/docs/20130527_2.pdf)(2013年05月27日
)」として、「EU 委員会の今回の決定は、その依拠する欧州食品安全機関(EFSA)の審査
において、ミツバチの大量死、大量失踪とネオニコチノイド剤の因果関係について何ら明確な判断がなされなかったにもかかわらず、予防的措置の考え方の下に現在行われているミツバチ問題の真の原因究明やネオニコチノイド剤の適切な使用確保に関する取り組み、また多数のEU 参加国の反対を省みず行われたもので、行き過ぎたものと言わざるを得ません。今回のEUでの措置は国内のクロチアニジン関連商品の使用に何ら影響を及ぼすものではなく、また今回の決定は、ネオニコチノイド剤がミツバチの大量死、大量失踪の主たる原因ではないとする当社の見解に何ら影響するものではありません。」と発表している。
「EFSA clarifies neonicotinoid conclusions in light of new data
http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/130314a.htm」にはかなり詳しい資料が掲載されている。
EU諸国は食物の安全性・環境問題には敏感なようだ。当然だが、そのような問題が発覚した場合は、既に問題が深刻化している場合が多いのである。ネオニコチノイド剤の使用を禁止して事態が軽減される事が検証できればその効果は大きい。更に、事態の深刻化防止を早期に実現できる効果も大きいだろう。EUの決定はまさに社会実験に相当するだろうが、それを断行できるのは日本と比べると相当意識レベルが異なるのではないか。
上記の「みつばちの減少に関する緊急調査研究」報告書(これから以下の表を引用)にも、「農薬塗布による帰巣率」のデータを比較すると差がある。
考察も気になる。データがあるのにそのデータで問題の本質に切り込む姿勢が見えない。初報に2010年4月13日の日付があるが、一年後の2011年7月1日付けでたった一語の訂正をしただけで、続報がないようだ。緊急性の認識が見えない。
関心がカミキリムシの話からミツバチに移ってしまったが、農薬で弱まっているのはミツバチだけなのか気になるところだ。最近、畑に飛んでいるモンシロチョウの動きがヨタヨタしているように見えてしまう。農薬ノイローゼか。
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