東北の海よ;老人の寝言:福島原発事故の放射能汚染水は薄めて流せば良いのか?

2013年12月9日(月)
昨日は晴れ。最低気温(℃) 2.4 23:50。ざっそう句:庭の梅 蕾残して 枝を切る。落ち葉掃き。庭の手入れ。キャラボク縮伐。錆びた剪定ハサミをかみさんが発見したようだ。見えやすい所に置いてあっただけ。落としたままだったようだ。錆びは表面だけなので砥石で研ぎ直したら何とか使えるようになった。高価でも高品質の道具を大切に使うのが結果としては経済的になるのだろうか。切れ味、操作性、長時間使用しても疲れない等々、道具選びにも色々な考え方がある。使う相手がどうでも良い植木なのだから金も時間もあまりかけたくない。でも、同じ道具でも、何となく相性が良い道具がある。

2013年12月8日の天気(AMEDAS)

TAVE= 7.1 NO DATA
TMAX= 11.2 最高気温(℃) 11.9 12:33
TMIN= 3 最低気温(℃) 2.4 23:50
DIFF= 8.2  
WMAX= 6.4 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 12.8(北北西) 12:54
SUNS= 9 NO DATA
RAIN= 0 NO DATA

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東北の海よ;老人の寝言:福島原発事故の放射能汚染水は薄めて流せば良いのか?

東京電力福島原発事故も、発生以来2年8ケ月以上過ぎ、日々記憶から遠ざかるように感じる。そこで、CEEK.JPで以下の検索をしてみた。 CEEK.JPでキーワード「福島原発」のニュース検索をする(http://news.ceek.jp/search.cgi?title=0&notkind=0&time=&summary=0&sort=&kind=&way=&q=%CA%A1%C5%E7%B8%B6%C8%AF)。関連キーワードのニュースは204 件あった。その中に気になる記事がいくつかあった。以下はニュース記事の見出しと前文の引用だが、見出しだけ見るとそれ本当?と思ってしまう。

IAEAの海洋放出助言「合理的」NRC委員長= http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20131206-OYT1T01027.htm: 読売新聞((2013年12月6日19時27分  読売新聞))は、「東京電力福島第一原子力発電所の汚染水について、来日中の米原子力規制委員会(NRC)のアリソン・マクファーレン委員長は6日、在日米大使館で記者団の取材に応じ、放射性物質トリチウムなどを基準値以下に薄めて海洋放出する案に理解を示した。」と報じた。

IAEA、東電に汚染水放出の検討促す=http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304906204579239173537179010.html: ウォール・ストリート・ジャーナル・ジャパン(2013年 12月 05日 14:35 JST)は、「【東京】国際原子力機関(IAEA)は4日、福島第1原発を運営する東京電力に対して、敷地内での放射能汚染水貯蔵が持続不可能になりつつあるとして、低濃度汚染水の海への放出を検討するよう勧告した。 IAEAの勧告は、貯蔵する汚染水がますます増加していることと、一部除染した水を海に放出することの二つのリスクを考えなければならないという、東電が直面するジレンマを反映したものだ。海への放出は現地の漁業関係者や住民が強く反対している。」と報じた。

福島原発:「日本の水産物は安全」 IAEAが免罪符 =http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/12/05/2013120500484.html: 朝鮮日報日本語版は(記事入力 : 2013/12/05 08:13)、「福島第一原子力発電所の汚染水流出問題について調査を行うため派遣された国際原子力機関(IAEA)の調査団が4日、東京都内で記者会見を行い「日本で流通する水産物については安全性が確保されている」と述べた。これに対し、同原発周辺の汚染水の放射性物質の濃度がむしろ上昇し、その原因すら究明できない状況の中、非現実的な免罪符を与えた、と指摘する声が出ている。」と報じた。

汚染水、薄めて海洋放出も検討を…IAEA助言 =http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20131204-OYT1T01174.htm: 読売新聞は(2013年12月4日21時21分  読売新聞)、「 東京電力福島第一原子力発電所の廃炉対策などを検証する国際原子力機関(IAEA)の調査団が4日、同原発の汚染水について、除去が難しい放射性物質トリチウムなどを国の基準値以下に薄めたうえで海洋放出することも、選択肢として検討するよう政府と東電に助言した。 放出には、地元関係者などの合意や、健康と環境への影響の評価、原子力規制委員会による認可が必要だと指摘した。」と報じた。この記事の中には、「放出には、地元関係者などの合意や、健康と環境への影響の評価、原子力規制委員会による認可が必要だと指摘した。」と言う部分もある。半減期が数十年もある放射性物質の「健康と環境への影響の評価」が短期間に実施できないのは目に見えている。WIKIPEDIA「三重水素(トリチウム)。環境の項=(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E9%87%8D%E6%B0%B4%E7%B4%A0#.E3.83.88.E3.83.AA.E3.83.81.E3.82.A6.E3.83.A0.E6.B0.B4)」(トリチウムの半減期=12.32 年 )。

「信頼できる方法」…東電の海水採取にIAEA =http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20131107-OYT1T01006.htm: 読売新聞は(2013年11月7日19時41分  読売新聞)、「東京電力福島第一原子力発電所の汚染水問題を受け、国際原子力機関(IAEA)の環境放射線に関する専門家2人が7日、同原発沖で東電が行う海水の採取を視察した。 IAEAモナコ海洋環境研究所のデービッド・オズボーン所長は視察後、「国際的にも信頼できる採取方法だ」と話した。2人は、採取した海水の分析作業を8日に同原発内で視察し、11日に関係省庁と協議する。」と報じた。

IAEA:海洋監視の専門家派遣へ 福島原発汚染水問題で =http://mainichi.jp/select/news/20131106k0000m030054000c.html: 毎日新聞は(毎日新聞 2013年11月05日 20時01分)、「【ウィーン樋口直樹】東京電力福島第1原発の汚染水流出問題を受け、国際原子力機関(IAEA)は5日、海洋モニタリングの専門家2人を6?12日の日程で日本へ派遣すると発表した。日本の関係当局が7、8の両日に行う海水検査の抽出や分析に協力する。事故当事国単独の調査では国際的な信頼を得にくいため、国際機関を加えることで海洋監視の信頼性を強化する狙いがある。」と報じた。

WIKIPEDIA「韓国の原子力発電所。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%93%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80)」

WIKIPEDIA「中国の原子力発電所。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80)」

WIKIPEDIA「台湾の原子力発電所。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%B0%E6%B9%BE%E3%81%AE%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80)」

読売新聞の(2013年12月4日21時21分)の「汚染水、薄めて海洋放出も検討を…IAEA助言」の記事で、IAEAがどこまで踏み込んだのか正確には分からない。

放射能汚染水には、原子炉で生成される多数の核物質を含んでいる筈だ。その核物質を除去する装置も導入され稼働中だ。しかし、トリチウムは普通の水素と分離・除去するのが困難なようだ。ともかく、破壊した原子炉の冷却が続く限りとリチウムを含んだ汚染水は増加する。三重水素水は普通の水とほとんど同じ動きをする。という事は、自然の環境に放出されたトリチウムは、水が無ければ生きられない全ての生物の中を循環する事になる。そうして、トリチウムが崩壊する時の放射線で遺伝子が傷つき、遺伝子病が増加するという悪夢が待っている。

調べて見ると、日本の隣国でも韓国、中国、台湾でも原発が稼動している。処理が難しいから海洋投棄が許されるとなると、結局、薄めて流す事を公認する事になる。上記読売新聞の記事は、ナマの放射能汚染水でも薄めて海洋投棄して良いと誤解される書き方で極めて悪質だ。日本が放射能汚染水の対策でしっかりした対応をとらなければ、それが前例になり、隣国だけでなく原発を保有する国で原発事故が起こった場合、ずさんな放射能汚染水対策しか行われなくても、それが国際的にまかり通ってしまうのではないかという心配があるのだ。

追記(2018/07/12):記事整形・文字色強調、過去BLOG再読、印象・コメント等。下記記事のNHKニュースを読んで対応。

老人の寝言:老人の妄想:困った時の薬頼み;目覚めれば 雨音寒し 蚊は痒し。180712。 »:リンク

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