老人の妄想:老人の寝言:STAP細胞をとりまく人間模様

2014年4月16日(水)
昨日は晴れ。ざっそう句:将ならば 軍旗で突破 包囲網。庭や畑の樹木整理。大雪で折れた梅、楠、泰山木、多行松の枝を片づけた。午後用事外出。ホームセンターと百均店で買い物。昨日テレビだったか理化学研究所CDB副センター長の会見が行われると言うニュースが流れた。当副センター長は次期センター長と属目されている人物との事だ。NATURE誌STAP細胞の理化学研究所関係著者で、最後まで会見せずに残っていた。会見は予告されていたようだが、実施日が今日発表、明日実施ではいかにも唐突だ。想定問題に対する回答は練りに練った事だろう。逆に報道陣は準備不十分。集中砲火を少しでも避けよう、そんな貧弱な発想の会見なのか。大物だから最後と言うわけでもなく、逃げ回ったあげく、包囲網を突破できなくなったからと妄想せざるを得ない。一軍の将に相応しい器だったのか。

2014年4月15日の天気(AMEDAS)

TAVE= 16.4 NO DATA
TMAX= 24 最高気温(℃) 24.4 14:42
TMIN= 8 最低気温(℃) 7.7 04:33
DIFF= 16
WMAX= 4.6 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 8.2(北西) 23:09
SUNS= 11.7 NO DATA
RAIN= 0 NO DATA

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老人の妄想:老人の寝言:STAP細胞をとりまく人間模様

人間の社会には色々な集団・組織がある。その人の集まりも、最終的には個人まで分解される。個人と組織の間には共通の目的もあれば、相容れない目的もある。STAP細胞問題が世間の注目を浴びるようになって、理化学研究所とはどんな組織なのか、そこに集まる人間はどんな人間なのかと思うようになった。

組織の目的と機能が明快なのが軍隊だ。政治家が軍隊を暴力装置と言って顰蹙を買ったような事を思い出すが、理化学研究所はどんな組織か。研究者が軍人同様に成果を出さないとその組織内で生き残れないのか。STAP細胞問題を覆う愚かしさが気になってきた。軍人で思い出すのがインパール作戦の抗命で有名な佐藤幸徳中将。

サイト内でキーワード「佐藤幸徳」を検索(https://www.google.com/?hl=ja#hl=ja&q=%E4%BD%90%E8%97%A4%E5%B9%B8%E5%BE%B3%E3%80%80site:http:%2F%2Faf06.kazelog.jp%2Fitoshikimono%2F)。

愚。虞。虞や虞や汝を如何にせん。虞とは楚王項羽の寵姫の事。項羽は劉邦と共に秦を滅ぼし、楚王になり、後に漢の劉邦と覇権を争ったとの事だ。項羽は垓下(がいか)という古戦場で劉邦に四方を包囲される。そこに楚の歌が聞こえてくる。項羽は楚の民が劉邦に降参したと悟り自刎する。「虞や虞や汝を如何にせん」とは項羽が残した辞世の詩だそうだ。

WIKIPEDIA「虞美人。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%99%9E%E7%BE%8E%E4%BA%BA)」

WIKIPEDIA「垓下の戦い。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9E%93%E4%B8%8B%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84)」

夏目漱石の小説に「虞美人草」がある。広辞苑によるとその項に、「虚栄の女藤尾を中心に利己と道義の相克を描く。」とある。

青空文庫:「虞美人草(http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/761_14485.html)。」

語源辞典によると、「虞美人草」は、「項羽に愛された虞美人が命を絶った際、その血から生えてきたという伝説から。」とある。更に「虞美人草」とは、ヒナゲシとの事だ。

ところで、漢字源によると、寵姫の「寵」という漢字は「竜を屋内にかこって大切に養うさまを示す。」そうだ。

項羽の四面楚歌から自刎という流れを受けて、虞美人が命を絶ったとなれば、項羽と虞の人間関係は、歴史上の美談であったように感じてしまう。まさに、項羽は一将としては負けたが一人間として何が大切かを教えているようにも見える。

これは、後生が歴史を前向きに捉えようとする願望の現れなのか。老人の妄想として、「虞や虞や汝を如何にせん」を「愚や愚や汝を如何にせん」と皮肉ってみたいという誘惑が生まれたが、そんな誘惑は一過的なものらしい。改めて、「虞や虞や汝を如何にせん」と言う項羽の辞世の詩から人間のドラマが見えてきた。

ところで、項羽に楚の歌を聞かせたのは、劉邦の策略だったとの説があるようだ。歴史は深い。STAP細胞問題は科学の問題から社会の問題になってしまうのか。項羽の四面楚歌は二千二百年以上前の話だが未だに忘れられていない。STAP細胞は歴史上一瞬の現象に過ぎなかったのか。

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