2008/10/28
水遊びから水泳へ
今日、川や沼で遊んだり、水泳をしたりしている光景はほとんど見ない。水質の汚濁が水
遊びに適さなくなったのが主因であろう。昔は生活にゆとりがなく親は子供の遊びまで手
が回らなかった。乳児は子守に預けられて、幼児になると近所の同年輩の友達と遊んだ。
年齢が上がると共に遊びの行動半径も大きくなる。小学生の低学年前後になると近くの小
川で水遊びをするようになる。最初の水遊びは水深が20~30㎝の洗い場である。夏に
なると水田に水を引くので水位は更に上昇する。そうすると何とかばた足で泳げる程度の
水深となる。当時は学校にもプールは無かった。水泳は小川で上級生が遊びの中で教えて
やるものであった。先ず、水の中での息のつきかたを覚える。これも顔を水につけたり、
頭を水の中に押しつけたりの遊びの中で自然に覚えたようだ。次ぎにばた足で泳ぐ事を覚
える。小学生の中学年前後になると水深が1m程度の沼で泳げるようになる。次ぎに平泳
ぎ、背泳ぎ、クロール等を覚える。小学生高学年から中学生の頃になるとかなりの距離を泳
げるようになった。あるとき自分の背の立たないかなり水深のある沼の横断に挑戦した。
泳ぎ始める前にはちょっと怖い思いがしたが、何とか対岸まで100m位の距離を泳ぎ切っ
た。これで泳ぎに関して自信をつけたのも事実である。また、沼の端の松の木によじ登って、
飛び込みをする者もいた。これは怖くてできなかった。今日から見ると危険と背中合わせの
遊びのようであったが、親たちも、適宜注意をしたりしていたように思う。幸い子供達の水難
事故の記憶も無い。