2008/12/19
リンゴ箱の机
勉強の基本道具といえば机と椅子である。いまでも、家具屋やホームセンターに行くと机や
椅子を見たくなる。中学生頃になりようやく既製品の木製の机と椅子を買ってもらった。その
前は手作りの机と腰掛けを椅子に代用していた。更にその前はちゃぶ台の片隅程度であっ
た。あの、藁葺きの家を改築する時は別棟の蚕屋に仮住まいした。終戦直後は蚕屋に疎開
してきた人がしばらく住んだとの事だ。当時はまだ蚕屋は機能しており、戸や障子があったの
で、仮住まいの生活は何とかなった。この頃は、リンゴ箱に新聞紙をしいたものを机としてい
た。昔の事でリンゴ箱を机として使うのは極一般的であったかもしれない。しかし、自分が勉
強するためのスペースを確保することを始めたと言う点でリンゴ箱の机というものは意味が
あるのであろ。当然、子供達には椅子や机を買い与えたが、結局自分の勉強の為に新品の
椅子や机を買う機会を失った。立派な机や椅子を店頭でみると足が止まるのも理由がない
わけではないようだ。