最初の日米間テレビ衛星中継(改題):技術 回顧と展望:老人の寝言:フェイクとファクトの情報戦争;勝負年 勝ち栗貰い 運任せ。180109。=再編集記事へのリンク
追記(2018/01/17):タイトルに日付追加
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2009年1月 8日 (木)
2009/1/8
最初の日米間テレビ衛星中継
ケネディ大統領は1963年11月22日に暗殺された。その暗殺のニュースは、日米間の初の
人工衛星によるテレビの中継実験を通して伝えられた。全く予想されていなかった大事件が
テレビ画像で瞬時に報道された事に衝撃を受けたのであった。このニュースの中継にあたっ
たのがKDD茨城宇宙通信実験所で、1963年(昭和38年)11月20日に開設された。実験が
即実用ということになり、あの巨大なパラボラアンテナの存在意義が実証された。ところが、
当時はなぜあのように巨大なパラボラアンテナが必要なのかは自分には理解出来なかっ
た。大学生になり、無線通信工学等を学び、技術者としてテレビ用の用集積回路の開発に従
事してから、S/N比という概念に親しむようになってようやく理解できた。即ちS/N比とは画像
の質の善し悪しを計る尺度であった。商用の通信は画像の質を保証する必要があるのであ
る。当然、市販されるテレビもある水準の画質を保証する必要があり、そのためにはより性
能の高い集積回路が要求されたのであった。S/N比が低い時、即ちN:ノイズが大きい時の
画像にはちらちらと見苦しい点々がが現れて、ついには画像はノイズにかき消されてしまう。
ケネディ大統領暗殺の真相は未だに謎である。S/N比で考えるとS(信号)が少ないと言える
のか。封印されたと言われる情報に興味が湧く。技術分野では信号の質の尺度としてノイズ
の外に歪み(DISTORTION)というものもある。雑音も歪みも自然に発生したり、意識的に加
除修正されたりするので問題が複雑になる。雑音や歪みの混じる信号から本物の信号を選
び出すのが大変な時代になった。