2006/2/18
初期のテレビゲーム
日本のテレビゲームは任天堂のファミリーコンピュータの登場で大きく発展した。それ以前に
はアーケードゲームというものがあった。人気のあるアーケードゲームソフトが家庭用ゲーム
器向けに作られた。初期のゲームでは1972年にPONGという卓球ゲームがアタリ社から発
売された。テレビゲームも生産者側から見ればソフトとハードの固まりである。ゲーム器の運
命を決めるのは最終的には消費者であるプレーヤーとなる。ゲームを途中で止めたとき、止
めたときの状態から再開したいというニーズがある。かって、アタリのゲーム器向けに、電源
のバックアップに使えるレギュレータを開発した事があった。これもゲーム関連の集積回路で
あったが、ゲームの世界は余りにも変化が早い。集積回路が完成した時には、既に状況は
変わっていた。開発の企画は当たったどころか完全に外れであった。アタリがハズレであっ
た。しかし、当時ほとんど汎用のレギュレータしか無い時代に専用のレギュレータを開発した
という経験は、後の専用品の開発に非常に役立った。汎用品は物量で価格競争に巻き込ま
れるのはどこの世界でも同じである。最初に授業料を払ってしまったが、この授業料は無駄
ではなかったと思っている。