2009/3/7
最初に読んだ科学の本
科学に興味を覚えるには何らかの動機があるだろう。幼少時に最初に読んだ科学の本があ
ったように記憶している。おぼろげであるが磁石の事が書いてあったと思う。もうひとつ、それ
は今は亡きおばさんが買ってくれた本だったように覚えている。母はお前はよく「太陽は火で
できているんかい、月は水でできているんかい」と聞いたよと昔話をした。自分自身このよう
な質問をした事は覚えていないが母の話を介して思い出す。結局、母は自分の疑問には答
えてくれなかったのかもしれない。それだけに、おばさんが買ってくれた科学の本が印象に残
っているのかもしれない。人間、気が付かない些細なことが動機になっていることが多いので
はなかろうか。幼少時のまだ表現して伝えるのに十分な言葉を習得しない段階でも記憶に書
込を始める。しかし、それを確実に呼び出す手段がない。何か見えない、思い出せない経験
が次の記憶の核になる。そうすると、海面下の氷山のように親から見えない影響を受けてい
た部分は相当に大きいことになる。幼少時に発する疑問・質問にことごとく答えてしまっては
その後自ら試すという好奇心を失ってしまうのではないか。同時に適宜に学ぶ手がかりを与
えられれば自ら学ぶ態度を身につけるのではないか。