2009/7/24
小学校の教科書
小学校時代の教科書を思い出そうとしているが余り手がかりがない。終戦直後の教科書は
墨塗りのものもあったと伝えられている。出版事情が安定してからは教科書もそれなりに安
定したようだ。教科書のデータベースで小学校算数の教科書の著者を調べてみた。自分が
使った算数の教科書の著者が誰か気になった。有名な数学者の名前が出てきた。自国の子
供の教育に一肌脱いでやろうという心意気があったのか。教科書の検定とかは裁判にもなっ
て長く尾を引いた。教科書代金は自己負担の時期がかなりの期間続いた。その後、国費負
担となった。自分の年代の義務教育の9年間の教科書代は父兄が負担したわけである。生
活が苦しい時期に義務教育の最も重要な教材の負担を父母にたよっていたのである。逆に
戦後の成長を支えた基礎教育は自分たちの力で達成したのだと誇りを持って良いのではな
いか。自分の子供達の使用した教科書は捨てずに残すようにしてきた。探せば物置の隅か
ら出てくる可能性がある。義務教育期間の各教科の教科書を全部集めると相当の量になる
と思う。成人してすっかり教科書の事など忘れてしまうが、教科書の有り難さに気づかないの
は幸せな事なのか。一人の人間の教育に必要な教育資材を物量で図るのは不届きな気も
するが、教科書以外に使う参考書や本の量を集めると更に膨大な量になる。それが一回使
われるか使われないかで処分されてしまう。貧困国はそのような贅沢はできない。本当にも
ったいないと思う。