2009/7/14
模型飛行機
一式がセットになって売られていた。単純であるがゴムひもの動力とプロペラ、主翼、尾翼、
方向舵がついていて飛行機の必要な要素を備えていた。機体は軽い木材の細長い棒。翼は
竹ヒゴに薄い紙を貼ったもの。プロペラと機体の間には回転を支えるビーズがあった。組立・
調整後にプロペラを手で回してゴムひもをよじりゴムにエネルギーを蓄える。十分にゴムを巻
いてから機体を空中に投げ上げるとプロペラが回転して飛行を始める。子供達は各自自分
で作った飛行機を持っていたが、飛び具合はまちまちであった。飛行機が飛ぶためには先ず
揚力が発生しなければならない。力学らしき理論を教えられるのは中学生の理科以上であろ
う。実際に模型飛行機で遊んだのは小学生の高学年の頃であったと思う。従って、力学の事
は余り知らないが遊びを通して良く飛ばせる方法を学んでいたようだ。その一つに取り付け
た主翼をひねって揚力発生を大きくしたりしたのを覚えている。別の飛行機遊びはグライダ
ー飛ばしであった。こちらは動力は無いので、人間がグライダーの付いているひもを持って走
り、上空に達してからひもを外して惰性で滑空させるものである。この遊びは揚力を得るため
に走る必要があり広いスペースがとれるたんぼ道等で行った。模型飛行機で遊んだが、パイ
ロットになろうという夢は不思議と持たなかった。職業と遊びは密接している場合もあり無関
係の場合もある。これも一つの縁というしかないのだろう。