2009/7/27
戦時中の病人
戦時中は壮健な成人男子は軍隊にとられた。あとに残されたのはそれ以外の人々という事
になる。戦時中に病気になった人々は、今思うと大変つらい思いをしたのではないか。食料
不足だけではなく、医薬品も不足して十分な治療も受けられなかった。自分で通院できない
病人は誰かの世話になる必要があった。母も病人の看護をしたり、リヤカーに乗せて通院さ
せた時の話をした事があった。医者までの距離を考えると大変であった事が実感できた。最
近、国定忠次が発病したとき戸板に乗せられて隠れ家を移動した云々という話を本で読ん
だ。ともかく、自分で動けない病人はどれ程肩身の狭い思いをしたことであろう。しかし、江戸
時代であれ、戦時中であれ、大変な苦労や心配はあったろうが近縁者が病人に対しては可
能な限りの手当を行ったのも事実であろう。