2009/7/30
ガリ版印刷
活字を使う印刷は仕上がりが良いが時間と金がかかる。その点、ガリ版印刷は手軽で安価
であったので、昭和20~30年代にはかなり普及していたようだ。学校の連絡やテスト等はガ
リ版が多かった。ガリ版の印刷物には大変お世話になった筈である。しかし、その負担はガ
リ版を書いたり、印刷したりする人にかかっていた。ワープロとプリンターの出現で印刷作業
はかなり楽になったと思う。入社当時は連絡等の簡易配布文書は青焼きが多かった。これ
は青焼き用の原稿を作り、薬剤を塗布した感光紙に露光して薬液の中で現像する方式だっ
たと思う。技術の現場で使う配線図等も青焼きであった。青焼きも電子露光式のPPCの普
及でいつしか無くなった。30年以上前の青焼きコピーがが変色しつつも、かすかな臭いと共
に残っている。作成目的から見れば完全にご用済みなのだが、残っているとつい見たくなる。
しかし、いずれゴミとなり捨てられる時が来るだろう。