サッカリン

2009/8/11

サッカリン

合成甘味料である。終戦後は普通の砂糖は贅沢品であった。狂言のブスのように、しまって

あるのを失敬して舐めたりした。飯に砂糖をかけたご飯は実にうまかった。遊び疲れて空腹

になっているとエネルギー源の糖分が欲しくなるのがうまさの一因であったろう。それほど空

腹になるまで遊んだのかもしれない。多分、サッカリンは砂糖より安いのでその代用物として

広く使われたようだ。しかし、お金を払って買う立場でなかったのではっきりしたことは覚えて

いない。発ガン性があるという事で一時使用禁止されたが、その後は使用制限になっている

ようだ。現在はチューインガムや歯磨き粉に使われているようだ。これが、サッカリンの味だ

とは思ってもいなかった。人間はエネルギー源を摂取するために甘味を好む本能があるが、

甘味が安易に摂れるようになると今日のようなメタオボを気にせざるを得ない状況になる。確

かにカロリー成分の無い甘みはメタボ対策には好ましいのかもしれない。しかし、空腹の時

に甘みを求めるという人間の生理にかなった摂取が理想なのであろう。適度を超えて大量に

食べさせるというのは売る側の論理ではある。砂糖も塩も自分でさじ加減をする機会を失っ

てしまったのがメタボの一因か。