2009/8/9
漢方薬
子供が風邪気味の時に、漢方薬の葛根湯等を与えた事を思い出す。母親は薬草であるゲン
ノショウコを教えてくれた。最近、このゲンノショウコに似た雑草が畑に蔓延っている。どうも、
外来種であるようだ。西洋医学では手術と化学薬品が治療の主な手段である。しかし、西洋
医学でも治療が困難な場合は、東洋医学にも頼るのが人情であるのかもしれない。藁にもす
がる気持ちはその立場にならないとなかなか理解できない。父が祖母に飲ませる漢方薬を
あちこち求めていたのを覚えている。母を思う人情からであったのだろう。自然界には薬効を
持つ産物が色々ある。これを経験的に集大成したのが漢方というのだろう。最新鋭の重イオ
ンビームによる治療が注目されている。原野にある素材を使う漢方と最新鋭の巨大施設を
使う核医学は対極にあるようだ。この世の中は結果が出てからそれを評価対策するというフ
ィードバックシステムが主流だ。それを支配する者がその流れを支配する。しかし、結果がで
るのは個々なのである。避けるべき結果を出さぬようにするのが最も合理的なシステムの筈
だ。個々が努力した結果は受け入れ易いであろう。しかし、金持ちが先に助かるのは受け入
れがたいであろう。金も個々が努力した結果かもしれないが。