2009/9/24
酸性・アルカリ性食品
一時期、酸性・アルカリ性食品という分類が流行っていた事があった。最近、このような分類
がもてはやされていないので気になっていた。調べてみるとこういう二分法は医学的なデータ
が乏しく一種の仮説に過ぎなかったようだ。世の中にはこういう例は非常に多いように思う。
なかなか人体で、確証できるまで実験をする事が難しい。従って疫学的な研究法等の統計的
な方法に頼らざるを得ない。しかし、統計現象は一つの現れた結果の傾向を表すがその原
因を表していない。同じ原因であっても結果が違えば、かならず反例がある事になる。喫煙
が健康に良いか悪いか等も突き詰めるともやもやしたものを感じる。医者だけれど喫煙して
いるが元気だという反例が必ず出てくる。自然は、完全に白黒と言い切れない現象が多いの
ではないか。同じ現象でも白く見える場合もあり、黒く見える場合もある。当然灰色に見える
場合もある。どれを取るかを価値観とすると価値観の幅がかなり大きいのが何を食べるかと
いう問題だろう。完全に白、完全に黒だけを選べれば勝ち負けで差が出るのだろうか。白と
いわれる物だけを選んでいても、それが科学的に黒だと分かると非常なリスクをおかしてい
たという事になりかねない。結局、凡人は両極端の中間を選ぶのが無難という事になるよう
だ。何をたべたら良いか悩むのは贅沢な悩みかも知れない。特に健康、ダイエット等のテー
マとなると諸説紛々で声が大きい方が勝つという実状ではある。俺はその手には乗らないと
いう覚悟で地道に実践する以外にない。一番確実な食べ物は人類が長い歴史の中で食べ
続けてきた自然の中でとれた食物であるに違いない。食べ方は、自分の食べ方の信念を一
生の間実践して、成功した人に学ぶ以外にない。長い期間には、価値観自体が変わってしま
うのだから目先だけの説には信頼が置けないと言うべきであろう。