2009/9/23
プリンター
パソコンの周辺機と言えばそのNO1はプリンターかもしれない。パソコンに取り込むことも可
能かも知れないが余り合理的ではない。パソコンと付かず離れずの関係を保っている。プリ
ンターのメーカーも一時はパソコンを手がけたが、ほとんど撤退しているのが実状だろう。パ
ソコンすら、そのパーツは得意な専業メーカーがある。結局、パソコン産業も車と同じで分業
体制で成り立っている。しかも、技術の進歩の早い業界である。個人的にプリンターを使えな
い場合はフロッピーでデータを持ち出して、他人のプリンターを借用した事もある。個人がプ
リンターを手軽に買うことが出来るようになったのも技術と競争のおかげであったろう。プリン
ターは平面である紙の上に文字等を書き出す装置なので、必ず縦横に印字部を動かす機構
部分がある。人間はこれを手でやってしまうからただである。プリンター技術の主要な進歩は
筆記具の筆先の部分にあった。ここに企業の独創性が現れ、特許で固められてしまう。従っ
て、プリンターのインクは特許料を払っているような値段になる。本体は損しても安く、消耗品
のインクで稼ぐという方式が定着した。インクも古いタイプの入手が少しずつ困難になり、本
体の買い換えを無言で促す。いわば、使い捨ての典型的なビジネスモデルでもある。これ
が、個人ならば節約精神が少しは働くが、会社や官庁はどうであろうか。かつて、会社の環
境運動でプリンター用紙の何パーセント削減とかを目標にした事を思い出した。トイレットペ
ーパーの削減と同じ感覚しかなかった。イチイチ使用現場をチェックできない。また、人間に
はどうも紙に印字してみないと安心できない習性がついてしまっているようだ。一番確実なの
はプリンターと紙を入り口で削減することだ。プリンターは部長席だけに置く。用紙の購入は
半減するetc。不便にして、不足させる事だ。