2009/9/20
マクルーハン
メディア理論で世間の脚光を浴びた。メディアをクールなメディアとホットなメディアに分類した
ようだ。技術的にメディアの可能性が拡大したが、それを裏付ける理論が無いので世間がそ
れに飛び付いたというのが実態であったのかも知れない。情報化社会の到来を予言するよう
な時期に出現した理論であったように見える。自分もマクルーハンのメディア論にかじりつい
たが所詮流行に乗り損ねただけで終わった。しかし、時代の雰囲気は色々な流行の中に現
れているようでもある。技術の世界ではCATV、マルチメディア、ニューメディア等次々に新し
い流行が生まれた。新しいビジネスモデルが生まれて消えていった。そうして、生き残ったも
のだけでも、もう沢山というほどの当たり前の世界が目前にある。技術的な課題が大きい分
野はチャレンジ精神を喚起してリターンも大きい。そこに集中する人々や企業も多い。しか
し、最後まで生き残るものは少ない。生存競争の厳しさと哀れさを感じる。しかし、変転きわ
まりない歴史の中で少しでも生き続けたものは歴史のリレー走者として何らかの貢献をして
いるのではないか。