2009/9/21
SEGAのIBMパソコン
パソコンは情報化時代の申し子であった。それが既に斜陽化が始まっているような雰囲気を
感じる。価格を見るとどん底まで落ちているようだ。昔のMSXパソコンがたどったような風景
が見られる。ハードは家電店に沢山並んだ。パソコン関係の書籍はどこの書店にも溢れてい
た。ところが、最近パソコン関係の売場面積が縮小しているような感じを受けている。商売の
基本は利幅が大きい物、数が多いものが優先するのが原則だ。パソコンは外の何かにその
地位が奪われかけているいるようだ。ともかくIBM-PCが主流になろうとしたとき、ゲーム器メ
ーカーのSEGAがIBM-PC互換機を売り出した。IBMのOEMらしかったので、本当のIBMパソ
コンでもあった。SEGAはこのIBM-PCというプラットホームの上でゲーム関連の商売を計画
したのであろう。それがどの程度成功したか定かではない。しかし、ゲームの世界では後手
にまわたっら致命的である。そこで他社の力を借りてでもともかく自社ブランドの商品を出し
たのであろう。どういう経緯かSEGAのIBM-PCの相棒のCRTモニターが我が家に残ってい
る。多分本体と別に我が家に紛れ込んできたのだろう。IBM-PCの市場からは本家のIBMも
すでに去ってしまっている。情報機器から家電商品になった商品は多い。パソコンもその典
型であったようだ。IBMはパソコンから撤退した時すでにそれを見抜いてパソコン事業を高値
のときに売り払ってしまった。さすがにこれはビジネスの天才の思い切りの良さを示した好事
例であろう。