2009/10/7
火打ち石
白濁色の石どうしを打ち付けて火を出して遊んだ事を覚えている。多分、火打ち石であったと
思うが火を起こせたという記憶はない。既に、戦後はマッチが普及していたので火起こしには
マッチを使ったと思う。木や桑の枝を燃やすためには焚き付けに杉の葉や枯葉を使用した。
薄い木片に硫黄を付けたつけ木というのはかまどに火を移すのに使った事がある。火打ち
石で火を起こすには火打ち金という鉄片が必要であるとネットを調べて知ったばかりである。
慣れると一分くらいで火が起こせるらしい。ところで、何故火打ち石と火打ち金という組み合
わせになるのか、その理由が分からない。どうも、石と鉄が衝突した衝撃で高温が生じて、鉄
片から遊離した高温灼熱の鉄粉が着花剤になるらしい。ともかく、火打ち石で火を起こす方
法も完全に忘れられたわけではなく、子供達の遊びの中に生き残っていた先人達の記憶で
あったようだ。現代の子供達は火打ち石についてどのような情報を持っているのであろうか。