2009/11/25
メンコ
面子(めんつ)が一般読みだが、これをメンコとも読むようだ。当て字なのか何か関係がある
のか分からない。子供の頃の遊びだったが、面子をブツケと呼んでいた。このゲームの原型
は江戸末期から明治初期に遡るらしい。ボール紙に絵や写真を印刷した紙を貼った名刺よ
りやや長めの紙のおもちゃであった。これを二枚地面に置いて、ゲームの相手と交互に自分
のブツケを地面にたたきつけて相手のブツケを裏表反転させると勝ちになり、相手のブツケ
を自分のものにできた。これは一種のギャンブルの様であったが、技量や工夫を必要とした
ので単なるギャンブルとも違うように感じる。ともかく、ひっくり返す為には、相手のブツケの近
くに足を置いて、ブツケを叩きつける時の風圧を利用するような工夫をした。逆に、ひっくり返
されない様にブツケの下側に空気が入らないようブツケの四辺を軽く折り曲げたりした。要す
るに、相手の物を取るために駆け引きや技術も覚えるのだ。絵柄には大衆の人気があった
役者者等があったように思う。映画や演劇は見た事はないが、片岡知恵蔵、ゲリークーパー
の絵柄にあった様に思う。何人かでやったような記憶がある。ともかく一人ゲームではなく対
戦が必要なゲームである。こういうゲームを通して対人関係や物のやり取りのルールを知ら
ず知らずのうちに学んだのではないかと思う。小学生に小~中学年頃の遊びだったと思う。
今、このようなゲームはあるのだろうか。