2009/12/7
電子メール
10年ほど前の会社生活を振り返ってみる。あたふたと朝飯を食べて車で通勤。休憩室でポッ
トのお茶を一杯飲みながら業界紙に目を通す。ポットを忘れた時は自販機の飲料で済ませ
る。出勤カードを返して、着席。先ずパソコンのSWを入れてメールを開く。メールは他部署の
関係者との連絡に欠かせないツールになっていた。定常的な仕事の連絡等はメールで済ま
せて、回答が無い場合は電話で催促するという例が多かった。メールに目を通した後に、優
先順位に従って業務をこなす。メールシステムは何度か変更になったと思う。一時はウィルス
がメールシステムに進入して大騒ぎになった事もあった。ともかくビジネスの世界では電子メ
ールの与えたインパクトは非常に大きかったと思われる。逆に、机に向かって電子メールを
書いたり読んだりしていると仕事をしているような錯覚に陥る事もあったように思う。ビジネス
メールでも、仕事を気持ちよく進める為には、ある程度の礼儀作法が必要であった。そのよう
な、挨拶等の単文はATOKで単語登録して使った。「毎度お世話になります。」を「ま」一文字
に登録することで単調な入力の省力化をしたりした。当時登録した単語のほとんどは既に、
単語候補の後半に並んでいるに過ぎない。長い正式な組織名等が削除されずに残ってい
る。ともかく一文字の単語登録は入力には便利であるが、それが誤変換されると大変な事に
なる場合がある。海外との連絡もテレックス、ファックスから電子メールになり場所と時間を
気にする事が無くなった。確かにビジネスの世界ではITの効果は非常に大きかったと思われ
る。当然ITへの投資は増大したがそれに見合う効果は確実にあったであろう。