2009/12/14
悪ガキ
幼少時の遊びはグループでの遊びが多かったと思う。地元の遊びグループは違う学年も含
められるので年齢的には混成型であったが、学校の遊びグループは同学年が中心であっ
た。地元では大体年長者がそのグループを仕切っていた。時には、喧嘩などもあったが何と
かグループ内で解決されていた。いじめられて、仕方なく親が出てくると子供の喧嘩に親が出
る云々とからかわれた。からかうのは子供側なのだから子供の方も遊びのルールをわきま
えていたのであろう。出てきた親をからかうのも遊びになってしまった。小学校の遊びグルー
プを仕切っていたリーダーもいた。遊びになるとがぜん元気になり、色々な事を命令した。あ
るときは、部下にグランドを何周も走らせたこともあった。今になって思うとその遊びの大将
本人が一緒に走ったのか定かでない。ともかくへたへたになるまで走らされてつらい思いをし
た記憶だけが残っている。あの遊びの大将がいわゆる悪ガキだったのか。その後はクラス
替え等でその時の遊びグループも自然に解消してしまった。ともかくある程度の悪戯は誰で
も経験しているだろう。自分たちも学校の帰りに、畑で働いているお爺さんに、悪態をついた
り、囃し立ててからかったことがある。お爺さんは子供達を追いかけてくるが、子供達は逃げ
切ってしまう。今思うと、あのお爺さんも遊びのつもりでそれを楽しんでいたのかもしれない。
更には地域社会の子供のしつけをしてくれていたのではないかとも思う。立派な家柄の農家
のお爺さんであったが、手ぬぐいでほおかむりをしたりして草掻き等をしていると野暮なじい
さんに見えてしまう。結局、自分も悪ガキの一人だったのだ。悪戯は子供の特権かもしれな
い。お互いに泣いて泣かされて集団の中の自分の位置を確認できたのであろう。子供の喧
嘩や悪戯ももそれなりの意味があったと思う。