2010/8/3
何かメモ書き風で分かりにくいかも知れない。回路図に書かれる部品も抽象化されたシンボ
ルに過ぎない。これは、コトバで何かを表す事にも似ている。コトバもシンボル性が多分にあ
る。一つのコトバもそれを追求して行くと別な側面が見えてくる。電気回路はL、C、Rという基
本的な理想素子で表される。実用的には使用する周波数でその特性が表されれば可として
いる。しかし、周波数が高くなると理想素子では表せない特性が現れてくる。そこに特性を劣
化させる別な要因を付け加えるとその現象が合理的に理解できる。その部品本来の性質で
はあるが常時見えない。余り有り難い特性でもないので寄生素子と呼んでいるようだ。集積
回路の中に形成された素子は回路図上では単純であるが、微細に見れば寄生素子に取り
囲まれている。これは素子を形成するという製造法に基づく物で避けようがない。「寄生素子
が暴れ出す」というのは自分の中の見えない要因でとんでもない現象が起こる事を述べた。
「見える人のみ見える実体がある。」とは物事をどこまで深く観察・理解できるかという意味で
書いたと思う。実体がないのを幽霊に喩えた。幽霊はとらえどころがない。しかし、コトバとし
てはある。コトバ=回路図の中の記号レベルで問題を解決しようとする場合は、解がある保
証も無いのが現実である。
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アナログいろはカルタ:寄生素子
ゆ :
■油断大敵、寄生素子
見える人のみ見える実体がある。いろはカルタに○ 油断大敵 ○幽霊の浜風 等があるよう
だ。幽霊とまで言えないかも知れないが、寄生素子が暴れ出すと怖い目にあう。