2010/8/4
アナログいろはカルタ:アース
め :
■目の上のこぶ避けて、足もとしっかりアースとれ
目の上のこぶとは気になるもの。ついついそちらを気にすると足元が注意不足になる。いろ
はカルタに○ 目の上のこぶ ○ 盲の垣のぞき 等があるようだ。アースとは日本語では接
地。GNDとも表記する場合がある。その対がVCC等電源となる。配管で言うとVCCが上水
道、GNDが下水道。この中間に利用設備が置かれる。アースもグランドも強電の配線のリタ
ーン回路を形成するが、送配電部分は目に付くが、電気の帰り道のアースは余り目立たな
い。しかし、プロの電気工事ではアースの部分がしっかりと処理されている。要するにアース
と電源の間に電気が流れてようやく回路が形成されるのであり、当然その部分にインピーダ
ンスが存在する。回路図ではそこを省略するから、リターン回路のインピーダンスを忘れてし
まう。回路図を読む場合、アースインピーダンスZEを介してVCCまで接続されている事をイメ
ージできればアースの問題の大半は解決出来ると思う。当然同じように電源側にもZCが存
在して同じ様ないたずらをする。もう一つ、アースもVCCも等電位面を示している。というよ
り、この回路を正常に動作させるためにはアースもVCCも等電位に保てという要請を示して
いると理解すべきかも知れない。電源ラインとGNDラインにデータカップリングのコンデンサ
ーを入れるのは交流的な等電位面を作る事。当然容量値は対応する周波数から決める。