雑草句録:花水木

2010/11/11

雑草句録:花水木

■花水木紅葉散って幹を切る

花水木は春の花と秋の紅葉を楽しめる。しかし、観賞できる期間は限られている。我が家の畑には父が植えた花水木の株が相当数ある。

たまたま昭和52年5月5日付けの「明るい農協いせさき」を見る機会があった。その最後のページに農協の各部会のメンバーが掲載されていた。当時は植木部という部会があり、その専門部役員として父の名が庭木部のところに載っていた。これで、我が家の花水木の謎も少し解消した。植木の街といわれる安行に行った話は聞いていたので、その記事から米麦や養蚕に代わる植木の生産販売に取り組む動きがあったように見えた。

我が家の花水木も、かつては街路や公園に植栽されたようだが、もう造園業者からの声がかからなくなってから久しい。しかし、樹木は生長することを止めない。若い苗ならば移植は容易だが、幹が太くなると移植も管理も難しくなる。先々の事を考えて、断腸の思いで数本の株を残して幹を切った。秋の紅葉を見てから。