雑草句録:剪定枝

2010/11/19

雑草句録:剪定枝

■予報見て燃やし始める剪定枝

剪定枝の処分には頭を悩める。以前は雨がふりそうになってから燃やしていた。当然燃やした後の消火をするのだが、更に降雨でだめおしをする。最近は数年間かけて腐るのを待つようにしている。剪定枝等は圃場から直ちに撤去せよと教えられたのではあるが。

追記1:圃場の剪定枝や作業ごみは細菌や虫やカエル等の生物の越冬場所でもある。これらの生物は当然作物に害を加える物も多い。環境的には燃やすと直接CO2を発生する。葉や小枝は1~2年で腐るが、太枝は数年以上かかる。腐るのを待つとCO2は生物や土壌を循環するので最終的に空中に排出されるまでに色々有用な作用をする。自然農法は興味はあるが、まだまだ疑問も多い。生物の多様性という観点からも圃場のごみの山は宝の山かも知れないが農家にとっては悩ましい問題がたくさんあり過ぎて、日々雑用に追われてしまう。

追記2:夏草も枯れてしまうと非常に燃えやすくなる。かつて、何かの用途で圃場で火を使った。その火が枯れ草に飛び移った。大抵少し燃えて消えるのだが、急に風向きが変わり火が走り出したので、大急ぎで上着で叩き消した。危機一髪で燃え広がらずに済んだ。以来、圃場では夏の蚊取り線香以外火を使わない事にしている。

追記3:冬は火災の多発シーズンだが、垣根にヒバ等の燃えやすい樹木を植えるなと昔聞いた覚えがある。昔は家自体も燃えやすい材料で作られていたので火災に対する配慮を忘れなかったのだろう。火災予防といえば、最近は消防車が鐘をならして防火を呼びかけているが、昔は町民が当番制で火の用心と言いながら拍子木を打ちならし町内を回っていた記憶が残っている。