2010/11/9
雑草句録:鳴き納め
■木枯らしや雨蛙等の鳴き納め
雨蛙は結構遅くまで活動して、冬が近づくと一匹だけで気まぐれに鳴いたりするが、さすがに木枯らしの吹く頃になると冬眠の準備を始めて鳴かなくなる。
追記:もう夏虫の大合唱も聞こえなくなった。早朝、耳を澄ませると何か虫の声が聞こえるような気がして真っ暗な屋外に出てみたが何も聞こえない。耳鳴りか、コウロギか、モーターのきしむ音か。句材発見、数句あり。先日のテレビをふと思い出した。俳人金子兜太氏がNHKの番組にに登場していたのでつい終わりまで見てしまった。コンクリートが嫌いな妻が作り上げた樹木豊かな庭が、生誕地秩父を再現しているように感じた。現代俳句にもこの懐かしい古里が必要なようだ。年齢91歳、生涯現役を目指し、日々鍛錬を積む姿をまぶしく思った。俳句の選者は後継者に渡さず、最後まで続けるという気迫。
■耳の奥何か鳴いてる朝寒し
■朝寒やバイクの音も遅れ気味
■耳鳴りや炬燵ブログの友となり