雑草句録:庭に干す

2010/11/24

雑草句録:庭に干す

■昔風アマランサスを庭に干す

幼少の頃の庭を思い出す。植木の植えられた庭の一角の部分はツボヤマと呼んでいた。庭とは固く平坦な広い地面を指していた。じつは、ここが農家にとっては多目的作業場であった。穀物の脱穀や乾燥には庭が不可欠であった。そのため、庭を大切に使い、冬は庭と通路の境界に巻き藁を這わせ、庭の中には藁をしいていた。いま考えると、手間をかけてこのようにしていたのは霜柱等で庭が荒れるのを防止していたのではないか。

追記:脱穀した籾を乾燥するときは藁筵の上に籾を薄く手で広げて天日で乾燥した。今日では乾燥機を使うのでこういう作業も無くなった。そんな訳で、庭と通路の兼用部分はコンクリートになっており、残りの部分は庭木が植えられている。この庭木部分も最近は持て余し気味で、手間がかからず見栄えがするように改造をしようと考えている。