技術断想:日本の自動車の行方

2011/2/1
昨日の天気

TAVE= 0.7
TMAX= 6.3
TMIN= -4.4
DIFF= 10.7
WMAX= 6
SUNS= 8.9
RAIN= 0

以下本題。

技術断想:日本の自動車の行方

2010/2/12のBLOGで自動車メーカーのリコール件数を調べた。2010という年は車のリコールでは際だった年だったと思う。そこで、国土交通省のホームページで昨年に続きリコールの件数を調べてみた。トヨタの年次別のリコール件数を調べると興味ある傾向が見られたが、それは省略する。下表は単なる件数だけの表なので中身についてはなんとも言えない。
2011/01/26(B)の統計期間は:1993年04月15日 ~ 2010年12月27日の届出日の中から検索します。

  2010/2/12(A) 2011/01/26(B) =B-A
いすゞ自動車 495 568 73
スズキ 165 187 22
ダイハツ工業  115 154 39
トヨタ自動車 502 586 84
日産自動車 377 454 77
日野自動車 283 314 31
富士重工業 81 86 5
本田技研工業 369 395 26
マツダ 307 335 28
三菱自動車工業 940 990 50

日本の自動車業界の盟主トヨタ自動車も社長直々に訪米し、自社の品質管理体制の弁明に追われた。日米間の貿易摩擦を振り返ると、繊維、カラーテレビ、自動車、半導体等色々ある。貿易収支、労働市場・国内産業の保護等がその背景にあるだろう。今までの摩擦は物の分野なので比較的客観的に判断が出来たと思われる。しかし、最近の自動車の品質問題になると、摩擦が具体的に見えにくい問題に及んでくる。ソフト技術、知的財産等容易に見抜けない分野がこれからの世界貿易の草刈場になるのではないか。例えば、トヨタの米国における品質問題が、今後の裁判市場でどのように化けるのかは予想もつかない。国家間の知略・戦略的な対応力が問われる時代に入っているのではないか。例えば、TPPというシステムにただ乗りするのが日本にとって最適な戦略なのかを考えると?がともる。遅れて誘いがあった場合の最高の戦略とは何なのか。お土産をさげて、頭を下げて仲間入りをさせてもらうのがベストなのか。

たまたま半導体摩擦の時に、半導体業界にいたが、日本がとった政策には納得ができなかった。日本は業界をあげて、米国から半導体を輸入する体制を作ってやった。当然、それなりの政府の指導があったのだろうが。その当時はアメリカを助けてやるのだという優越感もあったように思う。結局、米国は日本に売り込む努力即ち営業コストを払わずに濡れてで粟の商売ができたのではないか。そんな、油断に対応しているうちに日本の半導体はどんどん体力を失っていったように思える。アメリカから日本を見ればお人好しという一言で済んでしまいそうだ。市場原理が全然機能しなかったのではないか。強い強いと自己満足している内に第三の勢力が出てくるのが世界のダイナミズムである。歴史の流れを見ると自動車産業も盤石ではなくどこからかダークホースが現れるのではないか。