老人の寝言:災害被害も弱い部分から起こるのか

2011/9/7
昨日は台風一過の晴天。気温は上がったが真夏日とはならず、やや強い風が心地よかった。所用で外出。帰路は散歩を兼ねて遠回りした。

2011/9/6の天気

TAVE= 24.6
TMAX= 28.9
TMIN= 20.7
DIFF= 8.2
WMAX= 7
SUNS= 9.8
RAIN= 2

最高気温(℃) = 29.1  (14:04)
最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) = 12.7(北北西)  (10:53)

老人の寝言:災害被害も弱い部分から起こるのか

毎日新聞は、「台風12号:死者・不明106人に…平成最悪の台風災害;url=http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110907k0000m040078000c.html(2011年9月6日 21時06分(最終更新 9月7日 1時08分))」というタイトルで、「日本を縦断した台風12号による被害は、毎日新聞の集計で7日午前1時現在、12道県で死者48人、行方不明者58人の計106人に上り、死者・行方不明者計99人を出した04年の台風23号を上回って台風災害としては平成最悪となった。国土交通省は同日、土砂崩れで川がせき止められて川の水がたまる「土砂ダム」を奈良、和歌山両県で計5カ所確認したと発表。うち4カ所で決壊する恐れがあるとして、土砂災害防止法に基づく緊急調査を始めた。」と報じた。

東北関東大震災の被害が余りにも大きいので、今回の台風12号の被害の大きさが余り目立たないが被災者の立場からは、被災者は皆同じと感じるだろう。防災活動は各自治体等で進められていると思うが、平成最悪の台風災害云々と過去の実績を上回っているのが懸念材料と思われる。台風にしろ、原発にしろ、災害が広範囲に影響すると、思わぬところで被害が発生する。集積回路等でも、静電破壊で壊れる場合、弱い部分が最初に壊れる。その対策は実際に静電気を与えてみて壊れ易いところを探してその部分を強化する。いわばストレステストを実施してそれを設計にフィードバックして、システム全体の強度=信頼性を高める。このような原則は、建築、土木、電気という様々な技術分野では共通しているだろう。地味な仕事かもしれないが、行政もこのような視点から台風12号の詳細な被害分析をして、長期的な視点から対策をとるべきではないかと思われる。防災対策も対象範囲が広ければ広いだけ手薄になり、その結果徹底するのが困難になり、どこかに予期せぬ盲点を抱えている可能性があるだろう。今こそ、自然災害対策を見直す好機かもしれない。