技術 回顧と展望:独占の弊害と後発医薬品

2011/9/9
昨日は晴れ。真夏日。暑いがパソコンに向かった。その後ビデオデッキのチェック。古い方は一度画像・音声が出たが途中でテープが止まってしまった。ヘッドのクリーニングが必要かも知れない。ともかく、我が家の家電は依然アナログが主流。デッキが使えなくなると残っているテープも使えなくなる。時々ハードの方をチェックしておかないといざという時に使えなくなりそうだ。DVDにコピーしたらどうかとおもうが、これもビデオデッキが動くのが前提だろう。

2011/9/8の天気

TAVE= 24.9
TMAX= 30.1
TMIN= 19.9
DIFF= 10.2
WMAX= 2.9
SUNS= 9.1
RAIN= 0

最高気温(℃)  =30.8  (14:44)

技術 回顧と展望:独占の弊害と後発医薬品

この世の中は代用、代理等々類似の物や機能が二つ以上あるので、一方が他方の置き換えができる場合が多い。事実そうしないと、現実が順調にまわってゆかない。いわば、機能の連続性、選択の余裕度を確保するための手段と言えるだろう。東北関東大震災ではニセ医者が摘発された。患者にとって医師資格の有無より、治るか治らないかが究極の問題だ。そう考えると、何事にも本物も偽物もある事に気づく。薬にも本物と偽物がある。薬が有効かを試験するために無害無益の本物と類似したニセ薬が使用されることもある。薬は一種の化学製品だが、人間用に使われる医薬品はその量の割には高額な印象を受ける。肥料と農薬を比較するとやはり農薬の方が割高と感じる。高齢者は、何種類もの薬を飲む場合が多い。慢性的な疾患のため一度飲み始めると、その薬を止めると心配で、ついつい薬を減らしたいと思うがそれが出来ずにいるのが現実だろう。新しい病気が加わると、更に薬の種類や量が増える。薬代も馬鹿にならない。そこで、何とか同等の効果があり値段が安い薬はないかと考える。そこで登場するのが後発医薬品(ジェネリック医薬品)である。

「後発医薬品;http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%8C%E7%99%BA%E5%8C%BB%E8%96%AC%E5%93%81;(最終更新 2011年8月31日 (水) 03:23)」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に「後発医薬品(こうはついやくひん、Generic drug)とは、特許が切れた医薬品を他の製薬会社が製造或は供給する医薬品である。ジェネリック医薬品とも言われる。特許の対象は、有効成分、製造方法、効能効果、用法用量など多岐にわたる。なお、後発医薬品に対して先発の新薬は先発医薬品と呼ばれる。」

WIKIPEDIAの記事は参考になる。上記WIKIPEDIAの「日本での経緯」の項には「後発医薬品の普及率は、アメリカ、イギリス、ドイツなどの国では数量ベースで5割近くを占めるのに対し、日本では1割程度に留まっていた。これはブランド嗜好が強い国民性やパターナリズム(家父長主義)が浸透していた医療の現場において医師が、情報提供が少なく信頼性に不安を感じる後発医薬品よりも、長年の育薬に基づく豊富な情報が提供され、後発品に比べて薬効・供給量の安定している先発医薬品を処方した為と考えられる[7][8]。医療費に占める薬剤費比率は、上昇傾向の欧米諸国に対し、日本は薬価差(=保険請求価格-購入価格)削減により低下傾向を示し、既に仏・伊より低率となった。しかし依然、高めな理由は投薬の種類・量が多い為ではなく、先発医薬品の薬価が高すぎる為であり、経済産業省もこれを国際的に適正な額にまで引き下げれば、1兆5千億円程度削減できる、との試算を発表している」とある。

以前、通院先で後発医薬品の相談をしたが、新薬で後発医薬品はないとの事であった。同じ質問を薬剤師会も参加した何かの機会に聞いた事がある。お宅の年齢は何才ですかと聞かれた。怪訝に思ったが、安い後発医薬品が出る前に、保険料負担率が下がる年齢の方が早く来るというような返事であった。後発医薬品と言っても、新規参入の製薬会社から見れば新製品で、後発医薬品以上の価格は付けないだろうが、極端に安い値段を付ける事もなさそうだと後で思った。医薬品の場合、食品等と場合と市場構造は明らかに異なるだろうが、やはり適度の競争が必要なようだ。競争が無いと、独占に安住して、技術開発で医薬先進国に遅れをとる心配もある。最近、医療機関等でも「ジェネリック医薬品」のご相談に応じますというような掲示を見るようになった。最終的には利用者が合理的な精神を持つことが何よりも大切なのかもしれない。