老人の寝言:COP17の行方と大国のエゴ

2011/12/10
昨日は曇りのち晴れ。朝方は定例の仕事。メダカの容器を覗いたが子メダカも見えない。水温が下がって活動も停止、エネルギー消費量も低下するので、餌も食べないと魚類は魚類なりの生存様式がある。人類が寒冷な氷河期を乗りこえた方法、手段はなにか。衣類、住居、火、食糧、気候etc。

2011/12/9の天気

TAVE= 5.1
TMAX= 10
TMIN= 1.9
DIFF= 8.1
WMAX= 5.8
SUNS= 4.8
RAIN= 1.5

最低気温(℃)  1.6  22:11
最高気温(℃)  10.4  14:16

老人の寝言:COP17の行方と大国のエゴ

南アフリカのダーバンで開かれている気候変動枠組み条約締約国会議(COP17)は12/9に閉幕する予定である。WEBでその動向を覗いてみたが、交渉が混沌とする中、議長国の南アフリカが議長案を提出する段階に来たようだ。世界各国の利害がからみあう複雑な交渉である。CO2の排出量が多い、インド、中国、アメリカの動きも注目されている。自国のエゴを通して行くと、先々世界の孤児となり、世界経済からも取り残される怖れもある。新興国が実力を付けつつあるのを一番良く知っているのは、他ならぬアメリカだ。インドも中国もかつては後進国の地位に甘んじていた。しかし、現在はアメリカにとり、インドも中国一蓮托生の関係も深い。そのような大国と言えども世界の多数の国から見放されれば立ち行かなくなる。経済成長には資源もエネルギーも必要だが、それを自前で賄えなくなってしまう危機が迫っている。COP17はEU案を中心に、延長という線でまとまりそうだが、日本はその枠組みを否定している。EUは会議を主導してその存在感を示そうとしているようだ。日本がその足を引っ張るようでは世界の中の日本地位に懸念を感じざるを得ない。ここで、ふと思ったのだが、日本の原子炉の全数フル稼働は絶望的になっている。それを補っているのが火力発電であり、確かにCO2の排出量は増加する。CO2の排出量を約束出来ないというのはそれなりの意味があろうが、もう少し、日本案として国際アピールできる方法はないのかと気になる。脱原発による再生可能エネルギーの拡充というような意欲的な目標を掲げることは出来なかったのか。初めから出来ないと言うカードを切っているようで、これが国際交渉なのか。結局、日本は議長国案に追従するだけで終わるのだろうか。