雑木の歌:古里のにおい

2012/2/16(木)
昨日は曇り一時晴れ。零度以下の時間は無く、平均気温は上昇しているようだ。一昨日の続きで外出。以前、H23年度は利根大堰のサケ遡上数が観測以来過去最大を記録したというニュースを聞いた。サケは生まれた川のニオイを記憶してそこに遡上すると言われているがどこまで正確なのか気になった。

2012/2/15(水)の天気

TAVE= 5.2
TMAX= 12 最高気温(℃)  12.2  11:10
TMIN= 2 最低気温(℃)  1.4  06:14
DIFF= 10
WMAX= 7.8 最大瞬間風速(m/s)  14.2(北北西)  12:01
SUNS= 4.2
RAIN= 0


雑木の歌:古里のにおい

利根大堰のサケ遡上数のデータ;http://www.water.go.jp/kanto/tone/08sojyo_data/2011/23sakesozyou%28tone%29.pdfによると、H23年度は15,095匹との事だが、「12月25日」までの調査のようだ。11月に遡上のピークがある。産卵が孵化して稚魚が海に向かうのが冬の期間になるようだ。遡上数が急増した理由に、東北地方太平洋沖地震があると言われている。漁業被害により、遡上途中で捕獲された成魚が少なくなり、遡上数が増大したという推定である。自分は別な考えをした。東北地方まで回遊してきたサケが母川の入り江まで来ても、津波で古里の川のニオイが洗い流されていれば、サケもこの川は自分が下ってきた川だと認識できないで、迷いサケになって、その中で利根川に遡上したサケが従来からの増分になるのではと考えた。それを確認するためには遡上したサケに出身母川を聞けば良いわけだ。おれは北上川に遡上しようとしたが、手がかりが何もなかった。しかたなく、次善の判断で利根川に遡上したんだと答えるかもしれない。宮城県ホームページの「さけのふ化放流;http://www.pref.miyagi.jp/suishin/gyogyo/saibai/sake.htm」によると、捕獲数のデータがあり、「宮城県でも毎年,親魚から採卵して育てられた稚魚約5千万尾が河川や海に放流されています。」とある。戻ってくるのは数%台である。東北地方の遡上数が減り、関東地方の遡上数が増える傾向があればサケが進路を変えた可能性も出てくるだろう。サケの稚魚も古里の河川を下りながら餌を食べ、ニオイや水質、餌等の環境を学習・記憶しながら海に出て行く。このような習性は人間でも変わらないだろう。古里に戻ろうとする理由には、そこが餌や繁殖に有利で安全だからだろう。利根大堰のサケ遡上数増大という現象が東北地方太平洋沖地震と因果関係があるのか。今後の推移に興味がある。科学的な解明を待ちたい。

○利根川に 遡上したサケ 激増だ 地震津波で 進路を変えたか
○古里の 川のにおいも 流されて 戻る古里 失う悲劇
○鳥のヒナ 育ての親の 後を追う 刷り込みの中 深い理由あり
○今の子は 何を記憶に 刷り込むか 遊びの世界 飯食う世界
○その昔 遊びの中に 仕事あり 遊びと仕事が 無縁な子供